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■ストーリー
晴れやかな夏休み――。
祖父が体調を崩したとの報告を受けた。
俺は若干のめんどくささを感じながらも、忙しい両親に代わり、一人息子である自分が、爺さんを手伝うため、祖父母の家に泊まりに来ていた。
幸いにも祖父の容態は大したことはなく、ひさしぶりに再会した祖母とゆっくりした時間を過ごしていた。
そんな中、ここの自然はもう少しでなくなるのだと婆さんは言う。
この場所の後継ぎがいなくなると、都市開発のため取り壊されてしまうそうだ。
その時は「まぁ、それも時代の流れか」そう思っていた――。
揺れる風鈴の音をたよりに縁側へと赴くとそこは、静かで緑が気持ちの良い場所だった。
夏にもかかわらず風は涼しく澄んでいて、耳を澄ませば葉がすれる心地のいい音。
「風が……心地いいですよね」
気づけば隣にはやわらかな日差しに包まれた小さな女の子の姿。
そしてなびかせる綺麗な髪は、立派に山を作り、耳を作っていた――。
俺は……目の前でほほ笑む少女とその自然の囁きに、いつのまにか魅了されていた。
無邪気で好奇心旺盛な白狐と世話焼きでおとなしい狐。
こうして俺たちの小さな恋物語は始まった。
■登場キャラクター
●白 (CV:八尋まみ)
幼い頃から宮下家に住み着く野生(?)の狐娘。
性格な名前はないが、不便だからと主人公に白いから白と命名される。
非常に好奇心旺盛な活発少女で、自然と遊ぶこと、寝ることに食べることが大好き。
朝起きて、夕方まで遊んで、帰ってきて、ご飯食べて寝る、が大体のスケジュール。
遊ぶ内容はその日によって違い、動物と戯れたり、川で遊んだり、冒険にでかけたり、時にはまったりと昼寝をしていることも。
●狐 (CV:星空ユメ)
白の姉であり宮下家に住むもう一人の狐娘。
白同様、正式な名前がなく、不便だと思った主人公に狐(こん)と命名される。
少し主人公に対していたずら癖と茶目っ気がある。
遊びに行くことも少なく、散歩をするか、家事をするか、涼むかというのが日課。
腰の悪い祖父母に変わり、よく家事の手伝いをしているしっかりもの。
祖父母との暮らしは長いが、野生での暮らしも長かったために時々野生のときの癖がでる。
そのためか、今だに朝は苦手。