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■ストーリー
「ひぐッ……!もういやぁぁ……!た、たすけてよぉ……」
先輩の悲鳴が、ひどく遠く聞こえる。
助けないといけないのに、もう、立ち上がることもできない。
先輩は精一杯抵抗しているけれど、蕩けて開いた割れ目は絶頂たがっていて。
そこをえぐられ、かき回されている。
乳首をこね回されて、喘ぎ声と共にふるえて。
「辛い思いをしたくなければ、素直になれ」
「イ、イかされる……ッ!吉田くんの前でこんな人たちに、私……ッ!」
一際大きな悲鳴を上げて、達してしまった。
――見知らぬ男共の指で。何一つできない、俺が、見ている前で・・・
何も出来なかった悔しさと怒りが胸の中で渦巻いて、目の前がぼやけた。
――ある日、サークルあてに送られてきた一通の手紙。
『ここに記載されている地には、人知れず続けられている謎の風習がある』
その一文と聞いた事のない地名に惹かれた。
だが同時に、どうしたものかと悩んでいた。
そうしたら、同じ手紙を見ていた先輩が声を掛けてくれた。
「一緒に行きましょう」
その一言が嬉しかった。優しい口調。柔らかな笑顔。
自分でも現金だなと思うけれど、恋心ってこんなもんだよな。
――これからどうなってしまうのだろう。
憧れの先輩と一緒だなんて、浮ついた気分で出発したのがいけなかったのか。
二人で逃げ出すこともできない。
小さな嗚咽が、そんな俺を責め立てるように響いている。
「うう……。ぐす、ひぐ……ッ!う、くぅぅ……」
どうしたら泣き止んでくれるんだろうか。
――考えようとしても、頭がぼんやりする。
いつの間にか噛み締めていた唇から、血の味がした。