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■ストーリー
新任教師として赴任早々、新設された目安箱――。
これが、授業以外で俺が任されているものだったのだが……
目安箱は本来の意図と役割を大きく外れ、ただのイタズラ投書箱となっていた。
そんなある日、目安箱の前にひとりの女子学生の姿が。
一言挨拶を交わし、遠ざかっていく後ろ姿を見送ったところで、俺は目安箱の取り出し口の鍵を外し、投書を確認した。
そこには――
『――これを見られる方がどう思われても構いません。 私の性癖をつづります。
私は、自縛癖があります。 素肌を締めつけてくる縄やロープの感触がたまりません。
誰かにやられているわけではありません。 私自身が縛っているのです。
あぁ、こんなこと書いて、投書して、誰かに見られて……。 考えるだけでも、エッチなお汁が漏れ出してきてしまいます。
……私、変態。 ド変態なんです。』
“それ” は、あの時の女子学生・七森琴絵と出会ってから続いていた。
そして今日、おそらく俺に宛てただろう投書が見つかった。
『――今日は昨日と同じトイレ、1階にある男子トイレでこれからしようと思います。
先生、わたし今、濡れているんです。 ぐっしょりと……。 我慢、できないです。 ねぇ……、先生。』
やがて俺は、そのトイレに辿り着いた。そこには――。
「ん……、先生ぇ…………お待ち、していました……」