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月刊ゲイ雑誌•G-men No.158とNo.168に掲載された、兄弟のような、父子のような、男と男のディープな関係性をフェティッシュな視点で淫らに描いた、短編小説を2本セットで配信!
◎兄貴が胡座をかいた。
29歳にしては貫禄のありすぎる、分厚い筋肉と脂肪をまとったガタイのタケシ。短髪でややぽっちゃりした体型で、甘えん坊で少し生意気な21歳の学生・ユウタ。二人きりで過ごす家時間で、兄貴ぶりたいタケシと、それを知ってるユウタとの、スケベなかけ引きと興奮を描く。
ユウタは太い脚に惹かれるというフェティッシュな嗜好があり、タケシはそれを刺激するように、内腿やふくらはぎを見せつけ、ユウタの顔を脚で挟み込んだりする。更には、ユウタはタケシの靴下にも興奮を覚えていた。何日も履き込んだ汗の匂い、それは働き盛りの兄貴を連想させて…。
ユウタはタケシにM字開脚のようなポーズをねだり、顔の上でしゃがんでもらう。至近距離でタケシの脚の魅力を愉しむためだ。興奮を募らせたユウタは、タケシを仰向けに押し倒す。「お、おい、こら、何するんだ!」「兄貴、いいよ、すんげぇふくらはぎの厚みだ」その雄々しい肉感で昂らせた互いの欲情は、次第に兄と弟を思わせる疑似的なやり取りに変化していく。「ユウタ、ユウタぁ…どうだ?」「す、すげぇよ、兄貴!」タケシの逞しい体躯と兄貴像を重ね合わせるユウタ。ユウタの希望に年上らしく応えようとするタケシであったが…。
『タケシはあぐらを組むようにして、ユウタの頭を脚で抱え込んでいた。これでもか、これでもかと、弟に脚を提供する。ユウタも限界だった。兄貴の脚に、顔を挟まれ、その圧倒的な肉感を堪能しているあいだ、ずっと自分でサオをしごき続けていたのだ。タケシの太い脚、詰まった筋肉、肌の質感、臭い…全てにおいてユウタにとって最上級の肉体である。それが顔にグイグイと押しつけられる。「お、お前の物だ…これは、おまえのもんだ」 タケシは夢中になるあまり、何度もそう繰り返す。「はあ、はあ…鍛えてるんだぞ、お前のために、太くしてやらねえとって…一生懸命…おめぇの為に…鍛えて…うっくぅ…はあ、はあ」タケシのユウタへの言葉責めは、高ぶるといささか大げさでもある。しかし、それがいかにも無我夢中な様子を感じさせ、ユウタもますます堪らなくなるのだ。』(本文より)
◎父子喧嘩
山の建設現場で働く、一番下っ端の20代半ばの作業員。彼の周囲は全員年上で中年男だらけだった。帰りの車内では女がらみの下ネタが飛び出すも、若者が気にしているのは熊みたいなオヤジの浜さんだった。浜さんは働き盛りの45歳で、周囲から若者とよく父子扱いをされている。浜さん自身も、意識的に若者とつるみたがっているフシもあった。そんな浜さんに、若者は父性だけではなく、性的な魅力も感じていて…。
ある日、若者は女をナンパしたというウソ話を浜さんにふっかけ、どちらの精力が上なのかという口論になる。怒ったように勢いづいた浜さんは、若者の目の前でセンズリを始めた。若者もこれは勝負だと言い、二人は射精競争に挑む。するとその最中、若者は浜さんに、乳首と肛門をいじりながらやると、より気持ち良くなるぞと教える。浜さんはバカ正直にもそれを間に受け、「ああ! 畜生! なんだこりゃ!あぁ、か、感じるぅ!」と絶頂を迎えて…。
数日後の夜、浜さんに作業用の車へと連れ込まれる若者。「な、なあ、この前の、アレだけどよ…」浜さんはまた勝負をしようと持ちかける。どうやら、あの時の快感が忘れられなくなってしまったようで…。すると若者は、「男ってのは、自分がイクだけじゃ意味がないでしょ。相手の女をイカせるかってのが大事なんじゃない?」と新たな勝負を仕掛ける。狭い車内で始まった父子のイカせ合い。二人は体を密着させ合いながら興奮を募らせ、父子以上の淫らな関係へ踏み出してしまうが…。
『浜さんの手が荷台の床で、何か掴むモノはないかと探すように、さまよう。俺はその手をとって、浜さん自身のチンポを握らせ、センズリをするように促した。浜さんは、チンポを揉み出すと、また一段と肛門の中の肉感が柔らかくなり、俺を受け入れる状態になっていく。「浜さん、そうだ、それでいいんだ、たまんないよ! 俺、負けちゃいそうだ!」「おお! お、おお! なんだこら、なんだ! ああ、出そうだ!」浜さんがビクビクと震えて自身の竿の根本を握る。俺は浜さんが射精を迎えるのかと思い、腰をカクカクと細かく動かした。勝ったと思ったら、浜さんの固く張り詰めた亀頭の先からは、ザーメンではなく小便が溢れた。「あああああ畜生! も、漏らしちまった!しょ、小便を漏らしちまった!」「は、浜さん、だ、大丈夫だ。俺が後で掃除してやるから…」「情けねえ! ああ畜生、息子の目の前で…。でもなんだこの感じは! あああ!」』(本文より)