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伝説のゲイ雑誌『さぶ』誌で熱筆を揮った幻の作家・江島厚による、月刊ゲイ雑誌・G-men No.240に掲載された、単行本未収載の読み切り短編小説作品を配信開始!
性欲と精力を持て余す四人の体育会学生たち。彼らは共に過ごした、酒と汗の熱気で霞む、一夜の記憶をたぐり寄せる。白いブリーフ、半勃ちの性器、股間を締め上げる輪ゴム…いったい何があったのか、それぞれが語り始めるのだが…。
「見ろよ! こいつ案外でっけえものぶらさげてるぜ」「やっちゃおうか」無防備な級友の姿に、青年たちのイタズラ心と好奇心が刺激され、彼らはいかがわしい行為へと導かれる。
そして、部の納会で、新入生として味わった『力比べ』の儀式の体験談が、猥褻な記憶と共に思い返される。「全員、固くおっ勃ったか」「う押忍!!」一年部員達の勃起した股間にぶら下げられるバケツと、そこに注がれる水。そして、先輩達から強いられる勃起と、射精へのいたぶり。
次々と明らかになる、青年達の性と肉の記憶。「連続射精の地獄を味わわせてやるぜ、耐える間もなく、しごきにしごいてよ」「どうだ、いいかげん降参しちまえよ」熱い欲情の炎は、互いの若い肉体を淫らに燃やし、男同士の性行為へと発展していく。
止まらない遊戯と、降り出した雨。彼らは雨の中へと飛び出し、泥に塗れながら互いの昂りをぶつけ合う。「たったまらねえや。もっと、もっと強烈に踏みしごけ。アアッ!」悶える体と体、発する男の雄叫び。青年達の青春は、肉と汗と精液にまみれて続けて…。
『「どうだ、いいかげん降参しちまえよ」「まっまだ、まだ!」「よし、棒抜きといくか」そう言うと恭一は俺のヘソへ、頬をへこませるように吸着させると、勢いよく頭を上げる。音を立てて雄の栓が抜かれる。続けざまに音も高らかに決して抜かれることのない栓が抜かれ、胸から腰の起伏が波を描いてくねる。ジーンと痺れたような感覚が雄の先を駆け抜け、ゾクゾクと全身に鳥肌が立つ。「へへっ! 塩からい、いい味だぜ。まるで生ガキ食ってるみてえだ」小便をちびりそうな妙な気分が、俺を捕らえる。「やっ止めろ!」俺のとぎれとぎれの、悲鳴にもにたもだえ声を聞くと、恭一は一層燃えるのか、舌を細く突き出して、蛇のように舐め上げる。「うるせえな、ジタバタするんじゃねえよ、俺だからいいんだぜ。これが先輩にでもやられてみろ。黙々と堪え忍ばにゃならねえんだぜ。大人しくしろよ」しかし俺の手はがむしゃらに恭一の汗でぬるぬると滑る肩を押しのけようとあせった。』(本文より)