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うっかり自室のアパートの壁に穴を空けてしまった主人公。
隣室の住人は平凡で大人しそうな中年リーマン。
好奇心から隣人の私生活を覗き見るように…。
しかしある日、隣人の不可解な行動が目に着くようになる。
淫らな自慰行為、謎の電話の会話、ヤクザ風の男の来客、時おり夜の公園へと消えていく隣人…。
果たして何が彼に起こっているのだろうか。
そしてやがて、その秘密が隣人自身から語られるのだが…。
SUPER SM-Z No.22に掲載された、のぞきSM小説を配信!
「気付くと俺は、また押し入れの中に潜り込み、おっさんの部屋を覗いていた。
おっさんは、昨日と同じように正座をして、電話をしていた。
『…はい、はい…しています。……も、もう無理です。申し訳ありません…でも…』
そして、また股間を揉まされている。
手の平全体で膨らみを握り、親指でコシコシと、亀頭に当たる部分を擦っているのだ。
『あぁ…っくぅ…』
背筋をピンと伸ばし、恥辱と快感に堪えている苦悶の表情から、
何とも形容しがたい緊張が、小さな穴を通してこっちに伝わってくる。
『えっ、今から…ですか? い、いえ…はい…』
おっさんは、何やら電話の相手からの指示を受けた様で、センズリの途中で電話を切った。
そしてコートを着込み、バタバタと玄関を開けて出て行った。
俺も反射的に、寝間着のスエットのまま、飛び出すように後を追って外に出てしまった。」(本文より)