Ωの親友と番って家出した父に代わり、次期組長として期待され育てられてきた三月。
家を捨てた父や家と組長としての存在としか見られていなかった三月には家族や心を許せる人がいなかった為「組を継ぐ気は無い!」と話をすると、家出した父親を連れてくるか組を継ぐかの二択を迫られる。
前者を選び神戸から上京するも手がかりは「アルティメット」という渋谷のチームの総長が番相手ということのみ。
どうしたもんかと思っていると、なんとクラスメイトに現総長「ルカ」がいた。
残念ながら先代のことは知らず、付かず離れずの距離を保ちながら情報収集をする三月。
何だかんだとトラブルに巻き込まれたり巻き込んだり、近づいては離れる距離、ふと笑った三月を見た時に初恋を自覚したルカに初めてのヒートが……
という流れで、副総長の尊や参謀のキヨとの淡い想いもありつつもブロマンスに近いBLでした。
クライマックスであっさりめの本番のみなので、オメガバースにエロさを求める人には刺さらないかも。
本人たちが自覚してないけど運命の番だった雰囲気はあるものの、ヒートらラットに流されず相手を大事にしている描写は萌えます。
父親がなぜ疾走したのか、「組のことは任せておけ」で片付いてしまったお家騒動、ルカを特殊な抑制剤や首輪で守っていた理由など触れる程度で流されてしまうため、幸せならOKです!!な方にオススメです。
コマ割りも1ページに3コマほど、フルカラーなのでサクサク読めます。