誑惑遊び【タテヨミ】6 醒めない夢 中編

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誑惑遊び【タテヨミ】6 醒めない夢 中編 [若生出版]
著者 辰巳ドロ子
出版社名 若生出版 フォローする
レーベル 100%男子
販売日 2024年08月26日
シリーズ名 誑惑遊び【タテヨミ】
作品形式
ファイル形式
WEBTOONビューア(ブラウザ専用)
その他
ジャンル
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作品内容

奇想と耽美の鬼才、辰巳ドロ子の最初で最後のBL作品集を完全タテヨミ化!!

◎◎◎収録作品◎◎◎

『誑惑遊び』【第一話】(1冊目)【第二話】(2冊目)【第三話】(3冊目)【最終話】(4冊目)※フルカラー作品
戦後間もない頃、地方の新制高校に赴任した若い教師・竹下は問題児・若松に強く興味を惹かれる。学業の成績は極めて優秀ながら非行少年達とのいかがわしい交際が噂される彼は、地元の老舗遊郭の一人息子とか。そんな背景もあって普段は高圧的で無遠慮な先輩教諭たちも敬遠する存在。生真面目な竹下は、中性的な妖しい色香を放つ美少年に違和感を抱きつつも、彼の生い立ちに同情し次第に距離を縮めていく…。

『醒めない夢』【前編】(5冊目)【中編】(6冊目)【後編】(7冊目)
秋風が吹き抜ける午後の寺街。狭い路地で小説家・辻浦は偶然、野辺送りの葬列に通り合わせる。悲嘆にくれる遺族が抱えた遺影の主はまだうら若い学生服姿の少年だった。上品で賢げな容姿が哀れみを誘い、その面影が記憶に残ったせいだろう、辻浦はその夜、彼の夢を見る。儚く散った少年との、切なく疼くような情交の夢…だが夢というには、少年の骨肉や粘膜の感触はあまりにもリアルだった。赤の他人ながら奇妙な縁を覚えた辻浦は翌朝、墓参りを思い立つ。墓前で手を合わせ成仏を祈りつつも、無意識下とはいえ己の内奥の淫猥さを思うと心静かには居られぬ辻浦だったが…

『癖になる液』(8冊目)※フルカラー作品
哲也は頑健な自分とは対照的な虚弱体質の同級生・直樹のことがついつい気になってしまう。その日も、直樹の華奢な指にグルグル巻かれた包帯に目を止め声をかけたが、「昨日ちょっと転んだだけ」とにべもない返答。親兄弟でもないただの級友ではそれ以上、詮索も出来ない。だが毎日、教室で顔を合わせるたびに直樹の傷は増えていく。指から手首へ、上腕から胸元へ。包帯に覆われていく痛々しい姿に辛抱ならず、本当の理由を問い質すと…。

『追憶忌憚』(9冊目)
稔の美しい姉は病で急逝した。遺された姉の夫・正治は絶望の淵に沈み廃人状態、まるで生きる屍だ。心配する母に懇願され様子を見に行くと案の定、義兄は家に引き籠り食事もろくに摂っていないらしい。このままでは衰弱し、やがて命の炎も…いや、むしろ義兄は緩慢な自死を謀っている。しかしそれでは懸命に生きようとした姉の意志を否定することになるのでは…!? 稔の叱咤激励にも容易に心動かさぬ正治だったが、自分を思う義弟の面差しが最愛の亡き妻に重なって見えた瞬間、生への執着が蘇る。だがそれは同時に性別を超えた官能への妄執を惹起し、悍ましい肉欲の蠢動を誘発するとは…。

『子捕り』(10冊目)
「幼馴染みの幸人が、俺の目の前で誘拐されたのは八歳の春だった。何も出来ず、ただ見ているしかなかった自分の不甲斐なさを、どれほど恥じ悔やんできたか。それなのに十年ぶりに姿を現した幸人は、あろうことかあの時の誘拐犯と共に暮らし、実の家族のように明るい笑みを交わしていた。なぜだ…!?」

『恋文』(11冊目)
南方の前線部隊に配属された二人の若い召集兵・赤平と藤宮。人懐っこく開けっぴろげな藤宮の言動は、鬱屈した性情の藤宮にとって何物にも替えがたい癒しだった。過酷な戦場生活の中で友情を育む二人。束の間の安息、藤宮から手紙の代筆を頼まれる赤平。自分は貧窮の育ちで字が書けないこと、宛て先は故郷に残した幼馴染みの少女で、まだ許嫁というわけではないが…云々と、羞恥に赤面しながら告白する戦友の依頼を快諾した赤平だったが…。

フルカラーを含む珠玉の作品集は、異能を極めた若き作家が描き出す天衣無縫、絢爛たる禁色曼荼羅です。
百鬼夜行の巷の淫虐非道か、はたまた愛縛清浄の末の喜悦法身か。善悪の彼岸で乱れ咲く曼珠沙華、肉の華の色と香りをご堪能ください。
(乱歩や久作、京極好きな方には特にお薦めです)

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