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最初から最後まで、正樹君への願望と正樹君についての解釈が彰人君の中で争っている漫画でした。
願望の中でのセックスがコミュニケーションの取れたものではなく、なし崩しで無理矢理っぽいところに、拗らせた卑屈な人間の現実を見せられているようで妙に悲しくなります。素直に好きだと言えていたら、付き合える可能性は無かったとしてもこんなに拗らせなかったんだろうな。拗らせてるから無理なんだけど…。
内面の深いところでは人は変わらないというのはままあることだと分かったつもりではいるのですが、この作品を読んで再認識し、最低な気分になってとても良かったです。