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ヒト型アンドロイドが性玩具として使われるようになった時代。
亡き祖父が作った美麗なアンドロイド執事ディルに君慈(キミチカ)は昔から心を奪われている。
ディルの新しい所有者となった年上の従兄弟、胤篤(タネアツ)は
自分を満足させることが出来たらディルを譲ってもいいと君慈に交換条件を持ちかける。
ディルが性玩具として使われなくて済むのならと君慈は胤篤に己の全てを捧げてきた。
容赦なく捻じ込まれて掻き回されて、快楽に支配されていく君慈。
少し前までは嫌だった彼の香りが、体温が、この行為が今では、こんなに心地よいと感じるようになってしまった。
胤篤に背後から首筋を噛まれ、思わず甘い声を上げる君慈。
すっかり変わってしまった…淫らな身体になってしまった自分を、胤篤はどう思っているのだろう。
聞けないまま君慈は胤篤に身を任せるが、視界に入るのはアンドロイドのディルだった。
今、自分を抱いているのは胤篤なのに、ディルに抱かれているような気がするのは、彼がディルにこの行為を教えたからだろうか。
一方、胤篤はこうして自分の手に抱かれながら君慈は自分のものにはならないとわかっていた。
どうせ手には入らぬ関係ならば、せめて自分の証を刻み込みたい。
胤篤は君慈を容赦なく貫きながら、とろとろと蜜を垂れ流す彼の屹立に手を伸ばす―――。
大切なはずなのに、重ならない想い。切ない執着心にどっぷりつかりたい人におすすめです。
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