「俺の恋はね、いつも一方通行ばっかりなんだ」
日月優雨(たちもり・ゆう)
25歳
本人は至って普通の人間だと思っているが、無自覚の魔性を兼ね備えた青年。
両親と弟を早くに交通事故で亡くし、家族はいない。
大人しそうに見えるが、意外と気性は荒く、怒ると言葉遣いも悪くなる。
好きになったら自分よりも相手を優先させるタイプで、相手のダメなところすら何でも受け入れ、一歩引いて歩くような古風な愛し方をするため、付き合った相手からは重く見られ恋愛もあまり長続きしない。
恋人である加々宮遼一との関係を強○的に終わらせた日明に怒り戸惑いつつも、仕方なく自分の家に期間限定で住まわせることになる。
遼一が誰を思っているのかは知っており、最終的には穂澄に譲る形で自分を納得させているが、身体の関係込みの日明との同居生活の中で互いに孤独と安心感を満たし合うようになり、戸惑いながらも少しずつ知らずのうちに惹かれていく。