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賞金稼ぎのパラダイス、アンデッドエンド。
この街に暮らすロビン・スパロー・バードには二人の血が繋がらない父親がいる。
片方はリトル・ピジョン・バード、度を越したお人好しでヘタレな狙撃手。
片方はヤング・スワロー・バード、俺様全開の色男で凄腕ナイフ使い。
正反対の兄弟に引き取られた孤児の少女は平和な日常を過ごしながらも二人を手伝いたいと願うのだが……。
(BL/ホームドラマ/弟×兄/美形×平凡/子育て/日常/ほのぼの)
自作BL小説「タンブルウィード」のIF未来編です。スワロー×ピジョンが娘を引き取って子育てしてます。
これだけでも読めます。
イラストはなむ(@goma_tarou_namu)様、四鈴あざな(@az_119233)様にお願いしました、ありがとうございます。
作者Twitterアカウント https://twitter.com/wKoxaUr47xGeAZy
@wKoxaUr47xGeAZy
(作品の裏話や情報を更新しています)
手の中に年季の入ったスリングショットがある。
小さい頃パパが使ってた飛び道具。柄の部分には字が彫られている。
『From pigeon to robin』。
ハトからコマドリへ。
目の前に翳すと木の棒が日を遮って、逆光がY字を浮き彫りにする。肌身離さず持ち歩いてる大好きなパパからのプレゼント。
狙撃手になる前、パパは手作りのスリンショットで猛特訓したんだって。それこそ手のひらの豆が潰れて固くなる位。自分の小さく柔い手を見下ろし、まだまだだなって痛感する。
びよんびよんとゴムを引っ張っては放ち、暇を潰す。
「遅いな、パパたち」
スニーカーの靴裏で地面を蹴り、反動でブランコを後ろに持ってく。視界が弧を描いて上下し、青空を背景にたたずむ教会と孤児院が近付いては遠のく。
「お茶会してるのかなー」
スリングショットのゴムを弾きながら呟けば、孤児院の窓に偶然顔が映り込む。
ボーイッシュな赤毛のショートヘアとアッシュグレイの瞳、シャツとズボンの質素な上下にデニム地のオーバーオールを着たおてんば娘がそこにいた。
ツンと上を向いた鼻や大きな口がコンプレックスだけど、正直者のパパが大きくなったら美人さんになるよって褒めてくれるから信じることにした。
ていうか、ぱっと見どっちかわかんない。口が悪い子にはおとこおんなって呼ばれる。無理ないか、まだ胸もでてないし。寸胴だし。もうちょっと大人っぽくなればデリカシーの出涸らしもないスワローに小便くさいメ○ガキ呼ばわりされずにすむのかなあ。
今日はパパたちの付き合いでボトムの教会にきた。
パパは賞金首を捕まえてもらった報酬の何割かをお世話になった教会に寄付してる。昔ここでお世話になったお返しだって。
私もうんとちっちゃい頃は教会にいたんだけど、残念ながら覚えてない。でも神父さまは優しいから大好き!パパとおんなじ匂いがするからかな、安心していい人の匂い。
「やった、ストレイ・スワローゲット!」
声がした方を向けば孤児院の中庭で男の子たちが遊んでいた。ひとりが木の枝を掲げて自慢し、もうひとりが地団駄踏む。
「ずるいぞケビン、俺が狙ってたのにインチキしたな!」
「言いがかりよせよ、くじ引きで決めたんだから納得しろよな!お前はリトル・ピジョン・バード役、後ろでぽこぽこへなちょこ豆鉄砲撒いてろよ」
「やだ、俺もストレイ・スワローがいい!」
アンデッドエンドの子どもたちの間じゃ今も昔も賞金稼ぎごっこが大流行り。それはそうよ、ここは賞金稼ぎのパラダイスだもん。
中でもストレイ・スワロー・バードはアンデッドエンド一の賞金稼ぎと評判で、誰も彼もが無敵だの最強だのと褒めそやす。
買いかぶりすぎよね、実際は女たらしで朝帰り上等のサイテー男なのに。
リトル・ピジョン・バードはその相棒で実の兄、ストレイ・スワロー・バードの後塵を拝する引き立て役として認知されている。
狙撃の実力と比べて不当に評価が低いのはなんで?全然まったく納得できない、渡る世間は節穴ぞろいね。
ロープを握ってうんざりする私の視線の先じゃ、くじ引きの結果に不満な男の子が暴れている。
「ださくてどんくさいハトはいやだ、ツバメがいい!」
それに対してストレイ・スワロー役に決まった男の子がナイフに見立てた小枝を振り回す。
「くじで決まったんだからルール守れよ、ストレイ・スワロー・バードは俺、お前はツバメのフンのリトル・ピジョン・バード!」
まるでお話にならない。本物はあんな隙だらけの大振りじゃないし。
足元に落ちてたくるみを拾い、スリングショットに番えて限界まで引き絞る。ぎゃんぎゃん騒ぎ立てる悪ガキどもの片方、おでこの真ん中に狙いすましてゴムを離せば、一直線にくるみの弾丸がとんでいく。
「あいだっ!?」
「いだっ!?」
「よし!」
見事命中、男の子の額に当たったくるみが向かいの子の額にはねる。思わずガッツポーズをする私の方へ二人が駆け寄ってきた。
「なんだよお前、文句あんのか!」
「大ありよ。黙って聞いてりゃさっきから失礼しちゃうわ、アンデッドエンド一の狙撃手リトル・ピジョン・バードのどこが不満なのよ」
ブランコから飛び下りて仁王立ち、怒りに任せて啖呵を切る。私の剣幕に男の子たちが気圧されるのを逃がさず、胸に指を突き付けて捲し立てる。
「あんたちたちのようなお子様にはリトル・ピジョン・バードのすごさがわかんないのね、狙撃手は正確無比な技術と忍耐力を要求される専門職なんだから!リトル・ピジョン・バードがいなかったらヤング・スワロー・バードは実力の十分の一、ううん百分の一も発揮できないの!ピジョン・バードがいなけりゃスワロー・バードなんかナイフぶん回すしか能がない死にたがり野郎よ、そこんとこ忘れないでよね!」
すっかりドン引きの悪ガキどもに喝を入れて満足すれば、むこうから足音が近付いてきた。
「待たせてごめんロビン、みんなと遊んでたの?」
「パパ!」
愛嬌満点の笑顔で振り向きざま走り出す。
孤児院の方から歩いてきたのは擦り切れたモッズコートを羽織った男の人。
見た目は三十前後、特別なお祝いの日に飲むシャンパンみたいなピンクゴールドの金髪と気弱そうな赤錆の瞳が印象的だけど顔立ち自体に特徴はない。
革のライフルケースを背負った男の人の隣には、炭酸の強いジンジャエールに似た金髪のワルがいる。
瞳の色は共通でもこっちはすこぶる付きの色男、野性味あふれるウルフカットが華やかな風貌を引き立てる美形だ。見た目は二十代後半、赤いスタジャンとダメージジーンズを合わせた若作りなファッションがよく似合っている。
「ストレイ・スワロー・バード!」
「おまけのリトル・ピジョン・バード!」
ピンクゴールドの男の人……パパに飛び付く私をよそに、悪ガキどもが歓声を上げる。次の瞬間拳骨が落ちた、スワローが怒ったのだ。
「パパのミートソーススパゲッティおいふぃー」
「食べてから喋りなよ」
「隙あり」
「やだっ、返してよスワロー!」
「世の中弱肉強食、よそ見すんのが悪ィ」
パパは優しいからミートボールをくれるけどスワローはけちんぼで意地悪だからミートボールをくれない。ていうかさらってく。
「スワローが私のミートボール食べた!」
椅子を蹴立てて抗議する私をよそにスワローは素知らぬ顔でミートボールを頬張ってる。その横っ面が憎ったらしく、フォークを握り込んだ拳でテーブルを叩く。パパが口の中のものをごっくんしてから注意する。
「お前の分はちゃんとあるじゃないか、ロビンのをとるんじゃない。全く、意地汚いのは誰に似たんだ」
「兄貴」
「俺は小さい子のミートボールをとったりしない」
パパがさも心外そうに反論してから私に向き直り、優しい笑顔でなだめてくれた。
「お食べ」
「うんっ!」
パパが分けてくれたミートボールを一口で食べる。パパ大好き。アルデンテのパスタにミートソースを絡めて啜ってると、拗ねたスワローが野次をとばしてきた。
「そんなに兄貴のミートボールが好きか」
「お前がいうとなんでも隠語に聞こえる」
「隠語?」
「ごめん忘れて」
フォークを動かす手を止めて聞き返せば、パパが額を覆っていた。スワローがフォークにパスタを巻き付けて茶化す。
「兄貴はすぐアルデンテになるな」
「やめろ、子どもの前だぞ」
意味わかんない。パパとスワローは二人にしかわからない言葉で会話すると仲間外れにされたみたいでちょっぴり寂しい。パパはわからなくていいって言うけど、なんか不公平。
届かない足をぷらぷらさせながら右手のスワローと左手のパパを見比べる。
スワローはお行儀が悪い、だらしなく頬杖付いてやる気なさそうにパスタを食べてる。パパは対照的に姿勢が良くて所作が丁寧。二人の間の私はスワローの集中力のなさとパパのマナーのよさを等分に受け継いでる。
……実を言うと、スワローが昼食の席にいるのは珍しい。
スワローは根っから気分屋の自由人で、昼食にはいたりいなかったりする。遊び呆けて2・3日帰ってこないこともよくある。パパは家族そろってとる食事を重視してるけど、スワローがいると絶対喧嘩になるから私は別にどっちもでいい。誤解しないでほしいけど、あっちがちょっかいかけてくるんだもん。ひっぱたいたら本気でキレるし。
そんなスワローの分も作り置きしてるパパはいじらしいっていうかけなげっていうか……シチューだのポトフだの温め直せばすぐ食べれる鍋料理が主体なのも帰宅が不定期のスワローの為なのに、肝心の本人がまるで感謝しないんだから罰当たりよね。
「あーっ、信じらんないまたとったあ!」
「ダイエット手伝ってやってんだから感謝しろ」
「育ち盛りの必要カロリーよ!スワローこそそれ以上育ってどうすんの、大人なんだから遠慮しなさい」
「てめっぶっ殺すぞ」
「ふふーんよそ見する方が間抜けなのよ」
「とっととフォーク引っ込めろ」
「スワロー缶詰開けただけで何もしてないじゃん。これはパパが種から捏ねたミートボール、私も丸めて茹でるの手伝いましたー」
「俺が缶詰開けてやんなかったらただのミートソースぬきパスタになってたろうが、主役不在だ」
「パパが茹でたパスタは素材のままでもおいしいもん、代打のタバスコとトマトジュースも控えてるし」
勝ち誇った虚を衝いて掠め取り、同時にフォークを突き立て力比べをし、ガン飛ばし合ってミートボール争奪戦を繰り広げる私たちをパパは所帯じみた半笑いで眺めている。
それからふと気付いてナプキンをとり、ミートソースまみれの私の顔を甲斐甲斐しく拭きだす。
「じっとして」
「自分でできるってば」
「甘やかすと付け上がるぜ」
「さては羨ましいんでしょスワロー。代わりに拭いてあげよっか」
パパに世話を焼かれながらにやにやと挑発すればスワローが鼻を鳴らす。全く素直じゃない。