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Cercle | ロールシャッハテストB |
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Date de sortie | 29/11/2022 |
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Série | 少年プリズン |
Accouplement | |
Auteur | まさみ |
Illustration | あさを |
Âge | |
Format du produit | |
Format de fichier | |
Autre | |
Langues prises en charge | |
Nombre de pages | 306 |
Genre | |
Taille du fichier |
1,74MB
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- (684.14KB)
Résumé du produit
あらすじ
近未来の日本。
東京は二十一世紀初頭に起きた相次ぐ地震のせいで砂漠と化し、周縁には無国籍のスラムが広がっていた。
その砂漠の中心にあるのが東京少年刑務所、通称東京プリズン。
少年犯罪の増加に頭を痛めた政府が半世紀前に設立した、入ったら二度と出られないと言われる悪名高い刑務所。
それぞれの理由を抱えて劣悪な刑務所に送りこまれた少年たちの群像劇。
(SF/バイオレンス/アクション/BL18禁)
(カプ傾向 寡黙包容攻め×クール強気受け 美形俺様攻め×強気意地っ張り受け)
過去に自サイト「ロールシャッハテストB」で連載していた長編BLを収録しました。
暴力残酷描写あり。
1巻には直接的な性描写はありませんが、年齢制限相当の暴力描写や性的描写があります。
「少年プリズン1」
https://www.dlsite.com/bl/work/=/product_id/RJ438195.html
「少年プリズン2」
https://www.dlsite.com/bl/work/=/product_id/RJ438430.html
「少年プリズン3」
https://www.dlsite.com/bl/work/=/product_id/RJ438454.html
作者Twitterアカウント https://twitter.com/wKoxaUr47xGeAZy
@wKoxaUr47xGeAZy
(作品の裏話や情報を更新しています)
登場人物紹介
鍵屋崎直
IQ180を誇る天才少年。両親を視察し東京プリズン送致が決定した。途方もなくプライドが高い毒舌家で周囲と摩擦を起こす。サムライと同房。受け。
サムライ
直と同房の囚人。仙台の武家一族の長男だが、当主の父を惨殺し収監される。寡黙で朴訥な男。攻め。
ロン
台湾人と中国人の混血。娼婦の母に虐○されて育った。レイジの同房。喧嘩っ早く生意気な性分で囚人や看守に目を付けられやすい。受け。
レイジ
極東の砂漠に存在する少年刑務所、通称「東京プリズン」の東棟のリーダー。東の王様の異名をとる。フィリピン人とアメリカ人のハーフで絶世の美形。攻め。
リョウ
池袋で売春組織を率いていた男娼。ジャンキーなマザコン。気に食わない直を陥れようと暗躍する。
サーシャ
北の皇帝の異名をとるロシア出身の囚人。凄腕のナイフ使いでレイジのライバル。冷酷非情な性格。雑種のレイジに執着し性奴○にすべく狙っている。
安田順
東京少年刑務所副所長の謹厳実直なエリート。直と関係があるらしい。斉藤とは大学の同期生で元友人。
本文サンプル
「輪○でもされたのか?」
鉄扉を開けたレイジが開口一番最も痛いところをつく。癇に障るにやにや笑いさえなければレイジの疑問は至極真っ当なものだ、実際今の俺は酷い有り様だ。凱のシャベルが掠めた頬にはバンソウコウが貼られ、囚人服の下には他にもあちこちに包帯が巻かれている。手厚い看護といえば聞こえはいいが、どんなに怪我をしても明日の強制労働は休めないのだがら大袈裟な包帯にもあまり意味はない。
「お前の頭の中でどんなゲスな妄想が広がってるか知らねえがこれだけは言っておく。未遂だ」
胸糞悪い薄笑いを浮かべたレイジが鉄扉を閉じる音を聞きながら、腹立たしげに吐き捨てる。囚人服の袖の下、二の腕に巻かれた包帯を撫でながらそっぽを向いた俺を横目で眺め、自分のベッドに腰掛けるレイジ。コンクリ床に足を放り、交差させた膝の上で手を組んだレイジは、色素の薄い茶色の目に悪戯っぽい光をちらつかせる。
「犯人あててやろうか?」
小首を傾げ、俺の視線を絡めとってレイジが聞く。レイジが首を傾げると金鎖のネックレスが鎖骨の窪みに沿って流れ、涼やかな音を奏でた。願わくばあのネックレスでレイジを絞め殺したいと夢想する。
依頼人と対面した名探偵のように気障なしぐさで膝を組んだレイジが意味ありげな笑みを浮かべる。
「凱だろ」
「それ以外にだれがいるってんだ?」
「台湾系派閥と中国系派閥、さらには看守にも睨まれてるお前ならどこのだれに襲われてもおかしくないだろ」
名推理を鼻で笑われたレイジがさも心外そうに眉をはねあげる。しれっと言ってのけたレイジの面に怒りが沸騰し、俺は語気荒く叩きつける。
「他人事みたいに言うな。俺がケツおっかけまわされたり砂漠で生き埋めにされかけた原因の八割はお前にあるんだぜ、レイジ」
「人気者は辛いね。一人を選ぶと百人から恨まれる。女の嫉妬も怖いが野郎の嫉妬は酸っぱい」
野郎、わかっててわざとやってるな。
憤慨した俺を笑みを含ませた目で挑発し、膝の上で頬杖ついたレイジがさらに癇に障る言葉をたたみかける。
「まあいいじゃねえか、今日も五体満足で強制労働から生還できて。神様に感謝しとかねーとな」
「神様なんていてたまるか」
「お前道教だっけ?それか儒教か仏教か」
「肌の色で判断すんな。根っからの無信仰だよ」
「そうか。じゃあ神様を信じてないお前のかわりに俺が神様に感謝しとこう、ロンちゃんの顔を崩さずに房に帰してくれてありがとう。アーメン」
胸の前で十字を切ったレイジを殺したい衝動にかられる。殺意をこめて拳を握り固めた俺を上目遣いに眺め、レイジが腰を上げる。
「二目と見られないほどに崩れちゃないけど無傷ってわけにもいかなかったみたいだな」
房を横切って俺の方へとよってきたレイジが図々しく手をさしだす。頬の傷に触れる前にレイジの手をはたき落とす。レイジがふたたび手を伸ばしてくるのを前より強くはたき落とす。しつこく伸びてくるレイジの手を振り払ういたちごっこを続けてるうちに腕の包帯がほどけ、もつれる。
蝿を追い払うように邪険にされたレイジが、薄赤く腫れた手の甲をさすりながら口を尖らす。
「なんだよケチ、怪我の具合診てやろうとしてんのに」