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「人妻・嬲る!」 へのレビュー

    • 「少女縛め橋」「人妻・剥ぐ!」に続く昭和エロ劇画シリーズ第三弾で「人妻・剥ぐ!」と同じく原作・竜芳生による人妻シリーズ単行本のデジタル化である。前作同様、きちんとした、どんでん返しのあるストーリーが 7編収録されている。1979年から 80年にかけての雑誌連載、エロ劇画ブームの当時の盛り上がりが伝わるかのごとき、大人のエロス全開である。すぐに時代はロリコン美少女ブームへと移って行くのであるが……。

      こうした、ドのつくような劇画作品は、今見ると、そのアナクロさ、当時としては、せいいっぱいのカッコウのつけかたが、どうしても滑稽に感じるところもある。それもまた魅力の一つと言えよう。また、意外な結末への希求が 4話「わがままに凌辱を」では、笑ってしまうバカバカしさにまで達する。3話「羞恥交換写真」でセルフヌードを撮影しようとする奥さんの姿(ラストシーンのその後みたいなイメージ)、7話「もう一度だけ」で大型バイクにまたがる奥さんも、カッコいいのだが、同時になかなか笑える姿である。

      しかし、そういう風に茶化してみながらも、全体からかもしだされる、生々しいエロスは否定し難い。あの時代に、しっかりとそこにあったであろう昭和のエロ劇画が、安い雑誌の誌面から長い年月を経て、パソコンのディスプレイ上で鮮やかに甦っている。

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