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次第にヒートアップしてゆくカラミと、作品内に流れる
ドライな空気感とが”杜拓哉”先生ならでは、な、読み心
地を提供している、久々の短篇。
読んでいて感じたのは、40ページの短篇作品ながら、軽
快なテンポで読み進める、構成力の妙味。童貞の男子主
人公”駿”が、ツレの”海斗”に誘われ、海でナンパ。イイ
感じになり、ラブホで3pという流れ。男子主人公やダブ
ルヒロインの深層心理を軽く提示しつつ、次第にヒート
アップしてゆくカラミへと、つないでゆく展開力と構成
力は”杜拓哉”先生ならでは。事後のあっけらかんとした
感覚が個人的にはツボでした。
40ページながら軽快な読み心地を味わえる、久々の短篇。