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思い込みの激しい女の子を描いたら、右に出る作
家はいないのでは・・・と、前々から思っていた
”伊駒一平”先生の作品。
”意中”の男子が、授業中に右腕を骨折。彼の持ち
物や制服を届けることになったヒロイン。彼の元
へ向かう途中、彼女の自宅に戻り・・・なストー
リー。
読んでいて印象的だったのは、預かっている、男
子の制服を”味わいながら”興奮している、ヒロイ
ンの”姿”。思い込みの激しい女の子の描写は、安
定感すら覚える”伊駒一平”先生ならでは、なクオ
リティ。迷いのない描線でシンプルに描かれる画
力も、それを支えています。ベテラン作家の短篇。