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チェンソーマンは血みどろどろどろの、暴力的なアクション漫画だ。
戦闘シーンはドロヘドロに近く、チェンソーマンとなった少年デンジが、
自分の手足と頭に生えたチェンソーで悪魔をバッタバッタと切り裂いていく。
一見すると、少年ジャンプで連載していたのが謎な漫画なのだ。

世界観は人間が恐怖する対象であるほど、強い力を持つ悪魔が存在する現代社会。
そんな中で、孤児であり義務教育もまともに受けていない主人公デンジくんが、
公安のデビルハンターとして、チェンソーマンに変身して悪魔と戦う話なのだが、
教養も学もない彼が、社会の荒波に揉まれて大人になっていく話でもある。
キスの仕方、おっぱいの柔らかさ、エッチなことを大人や知り合いに教えてもらいながら、
自分なりに物事を考えて、青年として成長していく物語は少年漫画のそれなのだ。

この漫画はグロいし、ヒューマンドラマ的な難解さに満ち溢れた物語だ
しかし、非常識なデンジという少年が数多の悪魔と大人と出会い、
人間の考え方や感情、社会や常識をじっくりと学んでいきながら、
その中で「知らなくても良いこと」を知って悩んだり、苦悩しながらも、
チェンソーマンとしてそれらを飲み込んでいく、

そんな少年が成長していく少年漫画なのである。