Ulasan baru

室内における表現を、常に暖色系をメインに据えた温かな色味による画面構築にしているのが、すごくいい演出だと思いましたね。

何よりわかりやすいし、外に出た時の寒々しい色彩との大きな差別化もはかられていて、設定によくあっていると思います。

そのほか、フルカラーを最大限に生かした鮮やさのある塗りも好み。
物語りのえちえちさと相まって、すごく好みです。

まともに身動きが取れない状況、また、あるいは・・という万が一の状況も考えて先生の動向にみんなが一斉に注視する場面とは言え、それを逆手にとって大胆にも淫らな行為に及ぶ友人、本当にとんでもないプレイを思いつきますね笑

友人たちに囲まれてのえちえちという、ありえない設定ではありますが、むしろそれこそが余計に興奮を沸き立たせるスパイスにもなっているのかな。
そう言う演出、控えめに言って、大好きです!

うまくいかない事ばかりで、すっかり気力も尽きて久しい主人公。
それでも生きることへの執着はどうしても引きずってしまう。これって実は、すごくリアルな表現なんじゃないかと思うんですよね。

だからこそ、やり直しを提案されてすぐに飛びついてしまうのも納得。
けれど、そこで求められるお願いとは?まだまだ謎が多いのもまたおもしろく、先に対する期待を高めてくれます。

エロマンガというと、基本的にはきれいに見える角度を重視される作家さんが多く、実は構図なんかはかたよりが多くなってしまう事もしばしば。

一方で本作。エロマンガとしてよりも、マンガとしての構図を重視していて、そう言ったものがドラマをより強調した演出となっていて、個人的にすごくいいなと感じました。

かつ、えちえちもしっかりと味わわせてくれるので、本当楽しませてくれる作品だと思います。

エテちゃん、作中でも素直と表現されているけど、それの概念を超えるほどに純粋無垢な性格が、すごくかわいいですね。
周りに人が居る場所でエッチをしてはいけないのかと言う、無知であるがゆえの大胆すぎる発言なんかも、個人的にすごくツボでした。

大抵エロマンガだと、そういう女の子って性のはけ口として扱いが乱暴な場合も多い印象があるのですが、本作においては丁寧に、やさしく扱ってあげているのが、自分としてはすごく好きな展開です。