周りの評判がよく、表紙が好みだったので上巻をまず買い、そして下巻を買いました。
結果から言うと、残念ですが外れの部類です。半額が妥当かな。
かなり多く致命的な部分があります。
○全体的に、シーンごとの描写がぬるく、このシーンが最高!というものが決めづらい。表現が中途半端。
→主人公の心情をふんだんに語ってくれているのですがどれも劣情を抑えるようなものばかり、またはよさげなものはあっても萎えさせる余分な描写が入ってくる。
主人公が女体の気持ちのいい感想を「気持ちがいい」で終わらせるのは控えめにいって萎えます。
反面良いところとして、シーンは王道です。しかしそれも上記の描写難から単なるエロファンタジー辞典みたいになっています。(王道なぞってるわけだし)
○作者の好みかもしれないが、毎回すっぽんぽんて。
→せっかくのファンタジーなのに毎回裸はちょっと・・・あっても一回だよね。
しかも、メイドプレイでようやく着エロか!?と期待したらまさかの本番全カット。高度な閲覧者煽りに、逆に感心しました。ここまでくるともはやポリシーかな。
○TS主人公がビッチ。
→好みもあるし、舞台がゲームということもあって仕方ない部分もあるのかな?だとしたら主人公にはもう少し頑張ってロールプレイして欲しかった。ここも萎える部分でした。
○便利な避妊薬の存在。
→孕まされるドキドキ感、背徳感がこの作品には無縁です。前項の理由からそういうコンセプトの本と割りきるしかありません。このレビューを見て、それらが問題ない人のみ納得して買えるよう書いています。
○挿し絵が表紙ほど上手くはない。
→裸体が特に。描き手の好みもあるのであまり深くは言いませんが気になるひとはいるでしょう。
着衣好みの作者ならもっと輝いたかも。ただし先へ進むごとに筆は乗っていっているので、お試し版で十分満足な人なら絵師買いGoです。