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本作は「斥力構体」シリーズと同一の世界観のもとに執筆された「ぬむもさん」シリーズのものであり、その時系列に関するまとめや補足情報にあたるものがストーリー冒頭部でちらりと語られる。
単行本「いないときにくる列車」は、単体で時系列の流れを追うのがやや困難なつくりになっている。私自身、単行本をノート片手に――(しかも、昭和生まれの人間ではないので昭和―西暦変換表を片手に)――読んでみて、なお若干の情報不足感があった。
とはいえ、「ぬむもさん」シリーズを1から(正確には「うえのほうになんかいる」から)購読してみると、本作の読了時点では随分見通しがよくなった。同様の状態に陥っている人物には本シリーズ、特に本作が強くおすすめできる。