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※実は…
修正が厳しくなった時期に発表された作品が多いので、これまで無慈悲に隠されてた部分の描きこみもある程度見ることができます。
その点でも単行本の価値が(既に掲載誌を購入している方にもおすすめ)。
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もともとストーリーに定評ある作家さんの第二作品集の中心は、なんと総ページ数124の大作「惡イ子×コハル」。タイトルが示すように「セックスで男を支配する惡イ子」を意図的に振舞う來春は実は...という、純文学にもなりそうなお話を、美しくエッチな描線と丁寧な心理描写である意味軽やかに描きエンディングまで一気に読ませる力量に脱帽。ヒロインの大人びて見える外見・行動と時おり見せる年齢相応な幼さ・不安定さの対比は絶妙です。
単行本ではエンディング後の小エピソードを「その後の春と雪」として描き下ろし。
SNS等でかなりの難産だったことが語られていたかと思いますが、DLsite版は限定特典のキャラ表&プロット集でその辺りの流れが知れてうれしい。
その他の作品も手抜きがないほんとうに力作ぞろいで、とにかくおすすめ。
2024年10月03日
LO誌で早い時期から活躍しておられる前島龍先生ですが、作品は好き・きらいの評価がはっきりと分かれるものが多いと感じてます。
が、この作品集掲載の問題作「萩尾なほみちゃん失踪事件」三連作+描き下ろし だけは多くの方に読んでいただきたい。
ビターとスイートは表裏一体で、ビターなだけでもスイートなだけでもストーリーは『完結』しない!!!
2024年10月03日
2017年発売の雪雨こん先生3冊目の単行本ですが、名作「いつもとちがう月曜日」が収録されています。J○ものではよくあるプロットかもですが、とにかく ゆあちゃん・かなちゃん がリアルでかわいい。ローティーン好きならヌケること間違いなしです。
ほかの作品も粒がそろっており、雪雨こん先生の単行本のなかでは一番のおすすめ。
あと「おひるねをどうぞ。」は最後まで目が覚めないお話が好きな方ならきっとはまるはず。
2024年07月06日
「付き合ってくれるまでやめないからっ」
「祭りの日(夏休み最後の日)までだ」
暑い夏・過疎化が進む離島・幼なじみの女先生にあこがれ恋心を抱く男子生徒・夏休みの訪れ
これでもかというほど盛り込まれてますが、ふたりの熱くエロい夏を一気に描くにはこれくらいの仕掛けは必要
第1話は導入部として勢いで読者を引き込む展開でしたが、作者は二次創作の同人作品で、移ろう季節のなか主人公カップルの日常を丁寧に描き、このふたりなら日々こんなエッチも当然してるよね、と思わせる連作を発表された方
これからの「ひと夏限り」の物語もきっといろんなシチュエーションで情感たっぷりに。楽しみです。
2024年07月03日
2024年04月30日
ストーリーの種別や流れは千差万別でまさにオムニバスですが、ヒロインたちが見せるエッチなふるまいの暴発には共通してヒリヒリするような違和感が。
「病む」とはちょっと違う、むしろひと昔・ふた昔前の青春小説のような「理由なき」歪み感がとても刺さります(絵柄もとてもマッチ)
通底にちょっとニヒルな作者の視点が感じられるのもgood
ひとによって「実用度」は大きく異なるかもしれませんが名作です
2024年04月22日
(ネタバレになるんで詳しくは書かないけど) とにかくダンジョン探索とキャラクターの人間関係を縦糸・横糸に練り上げられた設定やストーリーが抜群にいい。
CG集でもこうしたつくり込みがされていれば読み応え十分
もちろんこの作品でも すみやお先生が描かれるキャラクターはとてもエッチくて魅力的
同じ世界観で次作があれば絶対買います。
2023年08月28日