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売り出された直後、5ちゃ○ねるの某嫌儲板に宣伝スレが投下されて、なにこれ!?ってちょっとだけ騒ぎになってからずっと気になってましたが、やっと買えました。
ネタバレしちゃうのは惜しいので、是非読んでみてほしいのですが、主人公が単にわんちゃんとやっちゃうだけじゃなくて、わんちゃんと主人公がやっちゃうに至る過程をものすごく繊細に・細やかに、そしてリリカルに?描いてるのが素晴らしい。
そして、そのわんちゃんが色んな意味で重要な役割になってて、最後落ち着くところに落ち着いていく感じの心地よさと、でも、これで本当にいいのか?という納まりの悪さとを一緒に感じて、微妙な読後感を持ちました。
でも、わんちゃんと結ばれたりとか破滅したりとか、そういうのでは全く無いし、その心地よさと納まりの悪さがセットになってると言う部分、私が期待してた感覚でもあったので。
シチュエーションがシチュエーションなので読むのを迷われてる方、騙されたと思って読んでみてください。
時は過ぎ、同じ大学に合格して…卒業式までと、その少し後のお話。
二人の一番幸せ(かもしれない)時間、サルのようにやりまくってやりまくって、お互いサカってサカってどうしょうもない時間、そういうものすごい・凄まじいエロスを二人が交わす中で、お互いの愛情も高まっていくのが、ものすごく読んでて幸せになるシリーズでしたねぇ。
こういう愛の時間、エロスの時間。個人的には懐かしいし、今は相手がいないけど、もしまだまだ相手と出会うチャンスがあったらやりたいなぁ。と読むと、心も凄く元気になれるシリーズでした。
本当にありがとうございました!!
…と思った反面、ここで終わるのなんか中途半端だよなぁ。
と思ったら、何年か後のお話がまだまだあるようで凄く嬉しかったりします!!(ネタバレにならないですよね?)
お話はもう、相変わらずの「モニン節」で、笑いながらも、これでいい訳がないよなぁ…という終わらせ方とか色んな「おかしさ」とかが全部セットになって、ちょっとホラーかも?と言う感じですごくいいのですが、今回は凄く、直感的にそう言うのが眼と頭に入ってくるようになって、作家というか漫画家としての表現面での成長が著しいのにまず好感を持ちました。
前回、正直、話のアレさとかとか面白さでは全然作以上だったのですが、このシリーズの最初から、どうも情報量が多いけど整理が不十分で読むのにエネルギーがいる感じがあったのですが、今回はかなりそれが緩和されてます。
情報量は大して変わってないどころか却って多くなってる感じすらあるのに、直感的に頭に入ってくるようになってる。
ごちゃごちゃさと情報量の多さを、どうやって読む側に意識させないで描ききるか。と言う部分で、ものすごく進化していて、次が、より楽しみになってきました。
なので、今まで買うのをためらってた方々も、今回騙されたと思って買ってみて、よかったら前の方や後のも買ってみてもいいかもしれないと思いますです。
商業連載を何本か手がけ、「淫獄団地」も最終章に突入した今始まった本作。
最初は、戸惑うんですよね。シチュエーションの濃さとかが薄味な気がして。
でも、漫画としてお話が読めちゃうのが良くて、どんどん読み勧めていくと…後半で、あー、やっぱり搾精研究所作品だこれは!!!という大爆笑に襲われます。
商業連載やったことで、毒が抜けたのかと見本部分だけ見て思ったあなた、それは、杞憂です。
毒気は相変わらずで、商業連載で揉まれて漫画構成のスキルがすごくなった分、メリハリや心にぶっ刺さる部分がものすごくよくなってるので、同じようなシチュエーションや展開でも読み応え却って良くなってますので。