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2024年06月30日
2024年01月09日
2023年12月28日
2023年12月09日
2023年11月29日
2023年11月23日
作品タイトルに違和感を覚えました。義母は分かるのですが、若祖母とは?19歳の主人公と25歳の義母、そして45歳の祖母という設定。この設定がどう活かされるのか読んでいったのですが…
感想としては「45歳の義母と25歳の義姉でもよかったのでは」と感じました。その内容については祖母と義母がひたすら主人公を誘惑するというもの。祖母が手ほどきをしたり、義母がそれに負けじと対抗するという展開です。そしてついに祖母と義母は…
描写自体はツボを押さえているので悪くないと思うのですが、設定に疑問を覚えました。
本作は2017年に刊行されたものですが、フランス書院文庫では現在のところ尼僧とシスターをヒロインとして描いた唯一の作品と言えます。ジャンルで言うと誘惑系。尼僧とシスターが主人公を誘惑するという内容です。
尼僧の芳江は経験豊富で積極的に主人公に迫って行きますが、シスターの十和子は男性経験がないものの、男性の体には興味津々といった感じです。こう書くと芳江の方がいやらしく感じますが、十和子もなかなか。特に第三章の描写はそれがよく現れています。
神や仏に仕えるヒロインが男を誘惑するというシチュエーションは背徳感がいっぱいです。内容としては十分なのですが、惜しいのはもう一人ヒロインが出て来る点です。主人公の先輩であり且つ芳江の娘なのですが、個人的にはどうだったかと思います。タイトル通り尼僧とシスターに焦点を絞って書いた方が良かったと思います。