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「共有フォルDA!TRILOGY」 へのレビュー
2007年07月24日 パウリスタ さん
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擬人化のパラダイムともいえるOS娘たちを扱った有名な同人誌3部作(奥付は平成16年〜17年です)です。紙媒体は絶版なので入手方法はこの電子媒体のみとなっています。 基本形は1ページ完結のギャグ漫画で、主な登場OSは95〜XP、特に2Kです。 大半は初級のコンピュータ知識でも笑える内容です。作者らはかなり詳しいようで、一部玄人受けするテーマがありますが、巻末に解説がついています。主なネタは各OSの特性やその技術的な背景です。 個人的には、全体としてとても気に入っていますが、今でもお世話になっているMEの馬鹿さ加減の表現方法などマイナス点もありますし、MS-DOSとのやりとりなど、いくつか好感が持てない描写がある一方で、それを裏付けるものは否定できません。 総括しますと、OSの特徴と技術の魅せ方がとても面白いギャグ漫画です。ただし、いくつかのOSのサポート期間や時事テーマなど、既に過去形になった内容が一部ありますので、恒久性には欠けます。 一番お気に入りは、95対Macの戦いを描いた「Stupid Argument」シリーズ(こちらだけは5枚に渡る漫画)です。 ファイルはかなり大きいですが、紙面をとり込んだような感じがして、それほど鮮明ではありません。文字もフォントのせいか、ちょっと読みにくいです。 「草の根ネット」から「デュアルCPU」までを網羅したパーソナルコンピュータ技術へのさりげなくユーモラスなハイライト旅行です。僕の評価は、OS娘漫画のMVPではありませんが、技能賞です。
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