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ざっくりと今作を説明すると「(CV本人による贅沢なジェネリック某キャラ的な)幼馴染とイチャイチャしてたら関係が発展した」という内容のボイスドラマですね。

全年齢対象のASMRと聞くと耳かき、シャンプー、スライムや咀嚼音といった内容を想像されると思いますが、こちらの作品はどちらかといえばバイノーラル録音を使ったボイスドラマ、という側面の方が大きいでしょう。

ではそのボイスドラマはどうなんだい?
まず、某アプリの界隈で「ジェネリックdsc」と呼ばれるように、幼馴染のキャラクターは匂わせる程度にはそれに似てるキャラ造形です。ただもちろん幼馴染はヒトミミですので、全編通すと言うほど似てはいなかったな、という印象ですが。

キャラ造形に踏み込むと、幼馴染が結構主人公(リスナー)に精神的に依存しているところが大きいと感じました。対面では「冴えない顔」「別にカッコよくはない」「勉強できない」「ゲームばっかしてる」「陰キャ」「私とは釣り合わない」とあけすけにものを言ってくるのですが刺々しく言ってくるわけではなく、幼馴染特有の距離感でからかうような口調で言ってきます。
その割には主人公が不機嫌になるとみるや嫌いにならないでとばかりに焦って謝ってくる、というどろどろに「もうそれ依存しきってるじゃん!」という。ヤンデレとは違いますが。かなりラブコールしてくる娘なんですよね。

そしてはい。
ツンデレなのはどちらかというと主人公くんの方ですね。
序盤で幼馴染から「彼氏できたのって聞いてる?」と探りが入れられます。不穏な設定ではありますが告白された状況と、告白されてから半日経たずで彼氏彼女のアレコレするような暇もなく現在なので実際あんし～ん。
つまり幼馴染の猛攻は、もう一歩を踏み込んでこない、関係をハッキリさせないままの主人公に「あんたは結局どうなの?」と迫るためのものだったわけですね。
あれ?しっかりツンデレじゃん。