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「ふたつのラセン 後編」 へのレビュー
2017年07月18日 穂積 さん
このレビューは参考になった x 1人
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おかしいと思ったんですよ。 前編・中編と読んで来て、貧家の少女は少し短気な所はあるけど健康的で義に厚いし、富裕の少女は少し金持ちの鼻にかけた所はあるけど献身的で思いやりを持っているし、どちらかに致命的な落ち度があるようには見えませんでした。 種が明かされてみれば、納得と言うか、不条理と言うか、歪みを一手に引き受けている存在に気づかされ、パズルのピースがはまった爽快感に襲われました。 今にして思えば伏線の隠し方が巧妙で、前編の時点で二人の関係はハッキリと明言しているし、中編の時点で屈曲の正体は示唆されていたと再認識させられ、まさに謎解きの醍醐味が感じられました。 そして、感情描写が秀逸です。 貧家の少女の激情、富裕の少女の葛藤、どちらも自らの信念に従いつつも、片方は自分を責め、片方は相手を励ます、高純度な百合カップリングが素晴らしいです。 蛇足ですが、この後編を開く前に、クイズみたいに「諸悪の根源」を予想しておくことをお勧めします。 当たり外れで楽しみが倍増すること請け合いです。 私は「誰?」は当たりましたが、「何故?」は外れました。
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