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サンプルを見ての通りカーテンで仕切っているだけなのですが、個人的には作為または性癖を感じました。
だって、ホテルのような小部屋が大量に並んだ建物を「献精センター」に充てればいいだけなのに、あえて大部屋を用いるのは疑問です。
プライバシーに配慮したような口ぶりでありながら布一枚の隔たりでしかなく、隣の音や熱気が隠しきれていないそれは良くも悪くもデリカシーに欠けるホスピタリティに思えます。
現に主人公視点の男も面食らっていて、その反応も納得です。

しかし、これが性癖の一翼です。
主人公の戸惑いとは裏腹に採精担当者のお姉さんは両隣の淫猥な雰囲気を全く意に介するそぶりが無く、歯科助手が椅子に案内するような平然さで進行していきます。
つまり周囲の淫臭が濃いほど「事務的」が際立つデッキとして機能しているわけです。
もっとも、恐るべき優秀なコンボなのは確かですが、没入感の面で横から他の野郎どもの気配を感じるのは落ち着かないかもしれない諸刃の剣でもあります。

ともかく、事務的力(じむてきりょく)の高さは折り紙付きです。
あたかも医療行為かのように真面目な顔で男の股間にストロークを施し、淡々と搾り出すだけにとどまりません。
女性にとって羞恥を伴う生乳を何の感慨もなく放り出し、頭ほどもあるデカ乳を巧みに使いながらも顔色を変えないプレイが高位の事務的道でした。
生の本番まで用い、妊娠の可能性まで言及し、おっぱいの揺れで躍動感を伝える良い作画しているにもかかわらず、淡白な態度を貫くので薄っすら怖さすら覚えるほどでした。
だからこそ、そんな女性の笑顔が見れた瞬間は大金星を取ったような喜びが沸き上がる作品でした。