今回の作品は特にのんびりした感じで、「癒し」の色がとても強く感じました。実際初見の2トラック目で寝落ちしてしまいました。
本作では、他の作品とは違って主役を稲さんとたびらこさんの二人が演じており、見どころは何とっても二人の掛け合いだと思います。
二人ののんびりした会話に耳を傾けながら、奉仕され、ゆっくりと時計の針が回るのを体感する空間には何事にも代えがたい安心感と脱力感がありました。また、初めての試みである二人一緒の耳かきなどの作業でも、二人の動きの違いが聞き取れて良かったです。
あと、初めて稲さんが登場する作品を聞いた感想なのですが、稲さんの声はとても特徴的なので慣れるのに少し時間が掛かってしまいました。それでも大体2,3トラック目で慣れてきて、二週目ではさほど気にならなかったので、初めて稲さんの登場作品を聞くことになる方でも問題なく楽しめると思います。
最後に今回の不満ですが、環境音がすこし少なく感じたことにあります。身の回りの環境音は申し分ないのですが、ちょっと離れたところ、つまりは鳥の声ぐらいの遠い音源に物足りなさを感じました。個人的には、不定期に風で落ち葉などが立てる音を入れても良かった気がします。それと、すごく自分勝手な意見ですが、後ろの方で芹さんとすずなが何やってるのかがすごく気になりました……。こちらの方は、後日漫画の方で補完することを期待しています。
そんな不満がありましたが、全体的にいつもの道草屋のように安心して聞けるクオリティで、他の作品よりものんびりした癒しが得られる良い作品でした。
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