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「欲しがりッ娘」 へのレビュー

ビターテイストだけど、柔らかな甘みを感じさせる一冊

2024年02月05日   一陣の光 さん

このレビューは参考になった x 2人

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ヒロインの、心の隙を狙ってモノにし、快楽漬けで従順に…な、
骨太なプロットへ、それぞれの短篇で多彩な状況設定を施して
30ページ前後な長尺から、確かな読み心地を読み手に提示する
”さじぺん”先生、”comic失楽天”や”WEEKLY快楽天”にくわえて
”快楽天BEAST”で、掲載・配信された短篇・七作品を収録した
自身・三冊目の単行本。
印象に残った収録作品は、幼馴染の”享司”に、彼女ができたこ
とで落ち込むヒロイン”由希”から、失恋相談された男子主人公
”織田先輩”は、かねてから狙っていた”由希”をモノにするため、
彼女を押し倒す…な、短篇「失恋オオカミ」。処女だったカラ
ダへ快楽を刻み込み、巧みに仕込んでゆく”織田先輩”が記憶に
残る、作品でした。
読んでいて印象的だったのは、30ページ前後の長尺を活かした
重厚だけど、くどくなく、後口の良い読後感。骨太なプロット
なので、もたれそうな読後感に陥りそうですが、そこは老練な
”さじぺん”先生、それほど耐性を持たない読み手にも気配りが
しっかりと施されてありました。
重厚なプロットのビターテイストではありますが、苦みを抑え
た、柔らかな甘みが実感できる、老練な読後感を味わえる一冊。

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