レビューを報告する

  • 1.情報入力
  • 2.報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。
この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください。

「むきだし」 へのレビュー

繊細な描線の絵柄が記憶に残る”もものユーカ”先生・短篇作品集

2021年12月15日   一陣の光 さん

このレビューは参考になった x 1人

レビュアーが選んだジャンル :

ヒロインが同性の知り合いから男性主人公を
奪う…インモラルな展開と繊細な描線で描か
れたキャラクターデザインとのギャップから
独自の世界観を提示する”もものユーカ”先生、
”快楽天ビースト”に掲載された短篇・七作品
を収録した単行本。
印象に残った収録作品は、入院患者へ素っ気
ない言葉と態度をとってしまうことに悩んで、
入院中の男性主人公”田中”に相談した看護師
ヒロイン”星あかり”。彼女の秘めた優しさを
感じ取っていた”田中”はそんな”星”を励ます
為に……な、短篇「柔らかくて、あたたかい」。
ド直球な展開ながら”もものユーカ”先生作品
としては、却って異端な、お話でした。
読んでいて印象的だったのは、ヒロインが同
性の知り合いから男性主人公を奪い取る、そ
の鮮やかな手練手管。NTRかつインモラルな
色彩のストーリー展開ですが、繊細な描線で
描かれたキャラクターデザインが、ある意味
緩衝材の役割を果たし、読後感の重さを軽減
させている、と、感じました。
前述した短篇「柔らかくて~」のド直球な展
開が却って鮮烈な印象を残した、短篇作品集。

* は必須項目です)

理由*