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「初恋はチカンでした」 へのレビュー
2022年01月21日 一陣の光 さん
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硬質でコントラストが強調されたNEO劇画な 絵柄とヒロインのモノローグによる進行から ”宇能鴻一郎”先生・原作”にっかつロマン~” を彷彿とさせる”オオバンブルマイ”先生、短 篇一作品と長篇「私は痴漢に恋してる」シリ ーズの、描き下ろしを含む全七話を収録した 単行本。 印象に残った収録作品は、社会人・一年目な 初出勤の電車内で痴漢に襲われて処女喪失し、 そのカラダに快楽を刻み込まれてゆくヒロイ ン”伊東アスカ”…な、「私は痴漢に恋してる」 の第一話。 読んでいて印象的だったのは、ヒロインのモ ノローグで進行する”ロマンポルノ”を彷彿と させる展開とNEO劇画のコントラストを強調 した硬質な絵柄とのマッチングの良さ。スポ ーツ新聞などで盛んに連載され、一時代を築 かれた”宇能鴻一郎”先生・作品を思い出しま した。 和姦で柔らかな絵柄が主流な今、異彩を放つ 硬質な絵柄と、痴漢行為からカラダを目覚め させられるヒロインが、かえって鮮烈な一冊。
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