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「ダンジョンと娼婦」 へのレビュー

オススメ! 好みは分かれると思いますが、刺さる人には刺さる作品です。

2019年07月11日   クロボン さん

このレビューは参考になった x 2人

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筆者は本サークル様のゲームをかなり久々に購入した(『ドウグヤノムスメ』以来)のですが、無情な世界観を描写することについて、群を抜いているものがあると、改めて思いました。

本作は、レトロなゲームブック風のADV・RPGで、大まかな道順は各エンディング(ヒロイン)ごとに決まっているのですが、ある程度のランダム要素を含みますので、自力で全てのイベントをみたいという場合には、ある程度の根気が必要な作品となります(ちなみにシーンだけみたい方向けに、各ヒロインに対応したイベントシーンは最初から回想で閲覧できる仕様なので、周回がきついという場合でも、シーンの閲覧はできるという親切設計です)。一応、指向としては、『ルゴーム砦の脱出』や『プリンセスサクリファイス 供犠姫フィーナの冒険』といった往年の名作同人ゲームと同じで、レトロゲームをリスペクトした作品となりますが、先の作品より、更にゲームブックよりの作品となりますので、好みは分かれると思いますが、刺さる人には刺さる作品と思います。

後は、イチオシの点としましては、『ドウグヤノムスメ』などでも評価されていましたが、無情な世界観を基礎にしている丁寧な描写の数々が素晴らしいと思います。主人公の冒険者もよすがのない男性で、ダンジョンで危険に晒され、娼婦を抱くことで生の実感を得ている、刹那的な人物像が丁寧に描かれています。また各ヒロインたちもキャラ描写に奥行があり、背景を想像すると面白い類の描写がされているので、そのような妄想が捗る方には是非おすすめです。一応、注意点としては、このような指向のゲームでは、あまり望む方もいないのではないかな、と個人的には思ったのですが、他のレビュアー様方のレビューでも指摘されている通り、各ヒロインとの関係は刹那的で、かつビターエンド一択なので、要はヒロインとラブラブな関係になることは無い点です。

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