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「おさない悪戯」 へのレビュー

小さな「怪物」達の、卑猥で狂った寓話。

2023年09月07日   もひーと さん

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サンプルから、好みかもと購入し、一読後、衝撃からずっと封印していました。
先日、久しぶりに読み返してみて、改めて記さずにいられなかった。
エロ漫画の話のような少女への性的虐待は、現実にあるのだろう。
我々エロ漫画の読者は、基本的に「エロスなファンタジー創作」としてこのジャンルの作品を善しとして受け入れる。
ただ、ファンタジーだけど、現実にも類似の犯罪は起こっていて、どこでもそれは起こりうるのだろう。
我々はそれを認識した上で、欲求の処理をするために読んでいるから、「あくまでハードなエロスファンタジー」止まりなのだが。多分、実際に事件を起こすような悪い意味で度胸と行動力のある輩は、むしろこの手のモノにはあまり接しないのでは無いかと思う。
話が少し逸れた。
しかし、「少女が起こす、逆性的虐待」、となれば話はまるで変ってくる。
世の中はその少女と関わった「大人の男の異常性」にしか、眼が行くことはないだろう。社会は基本、自分達に理解し得る良識と常識の尺度でしか、他者の物事を図らない。図ろうとはしない。
これは、「現実でも起こりうる、現実でも起きている」エロスファンタジーなのだろうか。
そんな事は起こりえない、とは、言う事が出来ない。
しかし万一、現実にも起こっているとすれば、それは、俗に言う小児性性愛者の異常性を遥かに凌駕する狂気ではないのか、と感じる。
ここに出てくる「まあや」達は、皆、自分が何をしているのか、何故そうしているのか、なにがしたいのか、それはどう完遂できるのか。
その全てを完璧に(心か頭かあるいは両方かで)理解した上で、自身の「本質的」快楽を得るために、作中の行動を行っている・・・。
画面構成やエロの構図は、画力も素晴らしく、完成度が高く、抜ける。
しかし、その波が引けば、後に残るのは、この少女達に対する、戦慄と恐怖だけだった。
この子達、純粋に狂っている。
これを描いた作者にも、正直脱帽する。

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