響野ひの的鑒賞一覽

エルフの女の子『ツェツィーリア』が「義務射精」という事務的に性処理をしてくれるという大筋です。
「事務的」ということなのですが、決していやいやという感じは一切なく、終始エルフの女の子の優しさに包まれるという作品です。

みもりあいのさんの穏やかな声質で、たどたどしく隠語を口にしてもらうのでものすごい背徳的な興奮が得られます。

一之瀬りとさんの声が好きなので迷わず購入。
大体のあらすじや内容はページやサンプル記載の通り。

私自身が、耳が痛くなるような声を張った高音を長時間聴けないという性質なのですが、今作の一之瀬りとさんの演技は吐息が多めであまり声を張らない演技体なので、ずっと聞いてられます。

ちょっと舌っ足らずな喋り方をする一之瀬りとさんの声が耳元で話しかけられているような錯覚を覚えるのでオススメです。

フォーリーサウンドという独自の収録方法をしており、音響が凄まじいです。
特に、バスの移動音やキャリーバッグをガラガラ転がす音が素晴らしいです。というか、むしろその音のみ無限に聞いてられます。

気になる点としては、トラック分けの都合上連続再生をする時に音が一瞬途切れてしまうので、そこはトラックで分けずに一気につなげてしまったのでも良かったと思います。

理性で我慢してほしいという天使と、堕落させようとする悪魔の板挟みになるというシチュエーションです。バイノーラル特有の右左を担当する作品です。

今回、伊ヶ崎綾香プロデュースチャンネルより、園宮さつきさんという新人さんが悪魔見習いとして出演されています。
園宮さつきさんの声の特徴としては、「お姉さんキャラが得意」という低めの声質をしております。

多分、少年声も通用する感じなのでどんどん新しいキャラクターの演技を聞きたいなあと思いました。
園宮さつきさんの声、好きです。

かの仔さんの声が好きなので購入。
ダウナーでニート(というか引きこもり?)のお嫁さんとイチャラブするというもの。

ただ、一点だけ。どうしても気になったのが、「ぞもなしは岡山弁で～」と演技体で説明が出てしまっていること。
突然、喘ぎながら「説明しよう!」というナレーションが入るみたいで集中して聞けませんでした。

もし、岡山弁を普段遣いしているのであれば、このタイミングで方言の説明をするのは変だし、突然ダウナー嫁が岡山弁にハマりだしたのであれば「え、知らないの?」と言ってもっと台詞として表現できたはずです。
とても。とてももったいない。

108円なので、自動販売機で買う缶飲料より安いですw
冗談はさておき、この高クオリティと充分な内容量でなぜこんな低価格で販売しているんだろうかと心配になります。
(もちろん褒めてますよ)

余所様の名前を出して比較するの控えますが、おそらくこのクオリティの音声作品は500～1000円で販売されているようなものですが、それと比較するまでも無くコスパ抜群です。

設定は専属のメイドさんに溺愛されるというコテコテのものですが、立体音響技術のお陰でリアリティがすごいです。
吐息が耳にかかる錯覚すら憶えるでしょう。

キンキン響くアニメ声の台詞然ととした喋り方ではなく、リアルな会話を意識した喋り方なので、非常に気楽に聴くことが出来ます。
喋り方だけではなく台詞回しも、変に嘘っぽいところが無く、こちらがなんとなく思っていることに適切に堪えているような台詞が帰ってくるのは心地よいです。
そして音響ですが、誠樹ふぁんさんのこだわりである、缶の近くで喋った時の反響音がリアルさを演出してます。

あと、登場人物の「彼女」が自分で墓穴を掘った時にごまかしながら笑う声がめちゃくちゃ可愛いです。それだけでも聴く価値ありですw

最後に、ちょっとネタバレになってしまいますが……。
誠樹ふぁんさんの演技力に脱帽ですw