Liste des critiques de 一陣の光

情愛あふれる短篇が多かった”comic快楽天ビースト”2023年04月号。印象に残った掲載作品は、学生時代からの付き合いで遠距離になり自然消滅危機を乗り越え同棲をはじめる二人…”仲町まち”先生、付き合い始めて半年な”しずく”と”隆也”はハードなキスでこらえきれなくなり…”ぺい”先生、会社の同期な”えみ”にこっぴどくふられた事を慰めてもらった男性主人公が…”にこびぃ”先生、仕事を抱え込み定時で終わりそうにないOLなヒロイン”矢本”は教育係で先輩な男性主人公”片岡”に泣きついて…”秋ひらめ”先生などなど。仕事合間の息抜きに相性の良い一冊。

カラミでの、受け身と攻めとのバランスが絶妙かつ
味わい深い”トウ”先生、”comic快楽天”へ掲載され
た短篇・八作品を収録した自身初の単行本。
印象に残った収録作品は、男子主人公”大和”が転校
してきた時からの腐れ縁、かつパシリ扱いしている
ヒロイン”怜”。ふとしたきっかけから”大和”とセッ
クスになりカラミはじめると、それまで彼に抱いて
いた印象とは異なる、強引な攻めに”怜”は………な、
短篇「ドックイヤー」。”大和”の”怜”に対する独占
欲を受け入れる彼女が記憶に残る、お話でした。
読んでいて感じたのは、ヒロインと男子主人公との
受け身と攻めの絶妙なバランス。本巻・巻頭を飾る
短篇「ちょっと待ってて!」や前述した「ドック～」
での、照れながらも、自らの性癖に正直なカラミを
する登場人物が、魅力的に描かれていました。
プリミティブでサッパリとした絵柄も好印象な一冊。

”おりひか”先生・掲載作品のとびら絵にある煽り～射精は業務内～がツボにハマって…”comic快楽天”2023年04月号。印象に残った掲載作品は、ダブルヒロインな姉妹の”恵奈”と”由奈”は事あるごとに競争心を発揮する間柄で初体験を争って近所に住む男性主人公な叔父は巻き込まれて役得…”もじゃりん”先生、男性主人公”住岡”は後年入社でメキメキと頭角をあらわしてあっという間に係長で上司となった一回り年下なヒロイン”神崎”と出張することに…”azegami”先生、作業所の社長令嬢でヒロイン”千春”は退職しようとしている男性主人公”夏樹”へ秘めていた想いとともに処女を捧げて…”だいじ”先生、ブラック企業に勤めている男性主人公”多田粋輝”の唯一の救いは優しい言葉をかけてくれるヒロイン”越地なのか”…”おりひか”先生などなど。”おりひか”先生の短篇がツボにハマって…是非、読んでみてください。

ティーン設定のヒロインが主戦場な”桃月すず”先生。
ですが、OL設定なヒロインも意外性があり好印象な
本巻・描き下ろしを含む、二本構成・一作品と短篇
八作品を収録した単行本。
印象に残った収録作品は、新人ながら覚えが早くて
仕事のできるヒロイン”雪村”を部下に持つ、男性主
人公”山根”は、彼女を伴って出張することに……な、
短篇「ひとつの部屋で」。”雪村”の清潔なカラダに
興奮し、一線を超えてしまった”山根”の気持ちが理
解できる、お話でした。
読んでいて感じたのは、オトナ設定な幼顔・ヒロイ
ンが好印象だったところ。前述した「ひとつ～」の
オールドスクールな状況設定と、”桃月すず”先生の
絵柄とのマッチングがこんなにも好印象だったのは
新しい発見でした。
安定感抜群なティーンなヒロインが初体験するスト
ーリーも読後感良好な”桃月すず”先生の短篇作品集。

水分?多めな描写テンコ盛りな”comic快楽天ビースト”2023年03月号。印象に残った掲載作品は、図書室の片隅で女の子連れ込んでヨロシクやってた男子主人公”本多”のところへ図書委員なヒロイン”清水”が…”ガー”先生、スマートかつ有能だった会社の先輩なヒロイン”高峰”が突然退職で女性として以前から気になっていた男性主人公”山岡”は食事に誘うとあらわれたのは黒ギャルな”高峰”で…”タチロク”先生、会社の飲み会で互いに好意を抱いていたヒロイン”岸本紗江”と年上な課長”和彦”は一線超えた関係に…”小亀ふつ”先生、などなど。危険な香りのする一冊。

自らのリビドーを包み隠さず、主導権を握る女性像
に”幾花にいろ”先生の世界観とのシンパシーを感じ
た”層積”先生、”comic快楽天”、”WEEKLY快楽天”
配信版にて発表された短篇・八作品を収録した自身
初の単行本。
印象に残った収録作品は、ヒロインの”青山雪”を目
当てに、彼女がバイトする喫茶店へ足しげく通う男
子主人公”季風”。彼女との、少ない接点である珈琲
の話題から、”季風(すえかぜ)”の部屋を訪れること
となる”雪(そそぐ)”…な、短篇「苦くてすっぱい」。
カラミの主導権をとる”雪”が記憶に残る、お話でし
た。
読んでいて感じたのは、冷静なカラミからほとばし
る、ヒロインの秘めたる情熱。その作風とスタイル
から、”幾花にいろ”先生の世界観を思い出しました。
ですが、”幾花にいろ”先生の熱量過多なカラミとは
対照的な、情熱を秘めた静かなカラミから、”層積”
先生ならでは、な、独自の世界観を構築されていま
した。
層の厚いワニマガジン社・作家陣の中で、けれん味
のない実力派で、プロパー作家さんでもある”層積”
先生の存在に、出版不況といわれて久しい現状を打
開してゆくエナジーを感じさせる期待と希望の一冊。

少しだけ込み入った設定の短篇が多かったでした、な、”comic快楽天”2023年03月号。印象に残った掲載作品は、男性主人公”山田”の元へ新たに入ってきた派遣社員の”中野愛梨”が彼に告白した過去は…”スミヤ”先生、男性主人公”浩明”とヒロイン”舞雪”は六年ぶりの再会を果たすもルックスの変わらないヒロインに安心していたら隠し持っていた爆乳に目が釘付け…”肉棒魔羅ノ進”先生、会社の同期な男性主人公”戌尾”とヒロイン”申山”は営業成績を争うライバルだがなかなか彼女に勝てない”戌尾”は…”Hamao”先生、母子家庭のヒロイン”美雨”と父子家庭な”晴己”はお隣さんで姉弟のような関係から…”江口ジョーズ”先生などなど。読み応えのある一冊。

アへ顔さらして快楽に酔いしれるヒロインも良い
ですが、凛として崩れないヒロインもまた、記憶
に残る”ごさいじ”先生、”comic快楽天”へ掲載さ
れた、二話構成・一作品と前・後編構成・一作品、
短篇・四作品を収録したワニマガジン社刊として
は初めての、自身通算二冊目な単行本。
印象に残った収録作品は、周りが彼女を作ってい
る中、恋愛にピンとこない為、イマイチ踏み出せ
ずにいる男子主人公”谷地”が合コンで知り合った
ヒロイン”水野えり”に誘われて、脱・童貞を果た
すも…前・後編構成「アマイアイマイ」。恋愛に
ピンと来ていないのはヒロインの”えり”も同様で
カラダの関係を積み重ね、相手と向き合ってゆく
姿を緻密に描いた、お話でした。
読んでいて印象的だったのは、”ごさいじ”先生の
初期短篇作品「初顔」でも感じた、凛として崩れ
ないヒロイン像。カラダの関係が成立すると得て
して『なあなあ』に陥るモノですが、”ごさいじ”
先生は登場人物へ一線引いた関係性を堅持させて
いて、その点が、作家としての矜持というか理想
の女性像なのかな、と、読了後に感じました。
男子主人公とヒロインとの関係性に重きを置いた
世界観が、爽やかな読後感を読み手へと残す一冊。

”ぴょん吉”先生の掲載短篇が二本立てで、その世界観が堪能できる”comic快楽天ビースト”2023年02月号。印象に残った掲載作品は、先輩さんな男子主人公”古間”と初体験したヒロイン”蒼桜”は今までなら気にも留めなかったコトを妄想してしまい”古間先輩”との関係がギクシャク…”ぴょん吉”先生、秘密な社交場に刺激を求めて来場するヒロイン”ジュリ”が今夜の相手に選んだのは…”イゲドアハ”先生、イマイチ冴えない男性主人公”横倉”と陰で『キツイ氷女』とささやかれているヒロイン”透子”の結婚式で二人の隠された関係性を描く…”ぴょん吉”先生などなど。クールな美女とぽわぽわした女の子との”ぴょん吉”先生が魅せる高度な描き分け技量が堪能できる一冊。

”ホムンクルス”先生の本誌掲載短篇と連動した表紙のヒロインが眼福な”comic快楽天”2023年02月号。印象に残った掲載作品は、祖母が腕を骨折し不自由になったことを見かねて里帰りした男性主人公が幼馴染で人目を惹くルックスのヒロインと再会して…”ホムンクルス”先生、ワニマガジン社刊としては初単行本に収録された短篇の後日譚でプールへやって来た男子主人公とヒロインを描いた”ごさいじ”先生、いまいち冴えない叔父な男性主人公にほのかな恋心を抱いているヒロインが急展開する状況の中で彼に想いを伝えるセックス…”翁賀馬乃助”先生などなど。増ページで華やかな一冊。