ロナさんのレビュー一覧

同人ゲームと思えない圧倒的物量!
99枠404種類のエロシーンはすべてCVつき(一部は汎用喘ぎ)で、着せ替えすると立ち絵のみならずイベント絵まで変更されます。
着せ替えや着衣エロにこだわりがある人には間違いなくおすすめ。

エロ関連もエロ以外もテンプレ揃い踏みで、逸脱しない安心感は万人向けといえそうです。営むまでの過程(おねだりや戦闘)も含めて私は満喫しました。
魔物にさえ畏怖されるS淫乱、饒舌なわりに語彙が少ないM淫乱、抜かせる気なさそうなBGM、で謎のほのぼの感が醸されて、見るたびに笑ってしまいます。

移動やシステムまわりが洗練されていて快適でした。特に一挙に強化できる仕組みは他のゲームにも導入してほしいくらい。
経験値・精液の再割り振りや、最終的に余りまくる精液の使い道などもあれば更に良かったです。ニューゲームからの縛りプレイで代替することにします。

ドットもですがアクションの品質がとても高かったです。
こちらの操作への反応、特に効果音が気持ちよく、動かしているだけで楽しいと感じられます。
その爽快さで何をするかというと、適当にうろついて生きるだけという。これはすごい。

こう書くと何が楽しいんだという感じですが、肩肘張らずに他人の日常を追体験する感じが面白いです。
だんだん生活に慣れて作業化していくあの感じさえ味わえます。
ボスキャラのひとつも入れずに着替えや料理や風呂トイレを持ってくるあたりに確たる計算を感じました。
ありふれた生活のルーチンワークの一環としてアクションゲーム部分が位置付けられることにより、着替えたり食べたりシャワったりするのもまたアクションなのだという気付きに導かれ、謎の感動を味わいました。

あと名前付き脇役たちがあまり立派な人格ではないのでとても安心感があります。

直感的に操作すると恰好良い動きになって気持ちよい、という形を目指したゲームだと思います。
キーボードでも自分好みにコンフィグすれば普通に遊べますし、ゲームパッド以外で遊ばせてもらえるだけでもありがたかったです。
一部のステージは前景と背景を区別しづらく目が疲れましたが、総合的には楽しく遊べました。
混沌の塔だけランクSを取れてないんですよね……全員救出・被弾1回・凌辱0回でもランクAだったので、2個目の鍵でもあるんでしょうか。

やられアニメ36枠のうち6枠が流血エフェクトを伴います。ギャラリーは流血警告つきなので、苦手な人も安心。
ワタが見えるようなきつい描写はありませんが、濁点系の嗚咽CVも合わさって痛々しさが良く出ていたと思います。
ゲームオーバー絵は初期公開分はそっけない感じですが、アップデート追加分は吹き出しでネチネチ責めてくれます。

悪魔城系列の頭身ゆえに、ゲーム中のやられアニメが小さく見えてしまうという難はありました。
二丁拳銃などの動きもよく見るとちゃんと恰好よいのですが、小さいし、プレイ中は自機以外を見ているしで、味わう機会が少ないです。
なので自分のプレイを録画して、後で見返してナルシシスティックに浸るのが良いと思います。

えろえろなイベント群が追加されるだけでなく、追加されたイベント用の伏線も違和感なく本編内に組み込まれます。

ゲーム体験としては、初見から「アペンド適用済みの本編」を遊ぶのがベストと断言できます。

体感的には本編と追加分を併せて「完全版」という感じなので、未プレイの人には両方買うことを強くおすすめします。

別売のappend discを適用すれば、回想枠が1.5倍に増えてエロエロです。最初から両方買いましょう。

BGMから脇役まで丁寧な雰囲気づくりがされていて、過酷な日射しの下で誰も彼も地獄を生きている情景が違和感なく浮かびます。
ストーリーは余韻や後味も含めて楽しめました。油断すると元締めやお嬢様や三下おじさんに涙腺を刺激されます。

戦闘および関連システムにはパズルめいた歯ごたえがあり、抜群に面白いです。
面白いのですが、性的に興奮して知能が下がっているプレイヤーには難しく感じられるかもしれません。
エンディング後の追加ミッションは本編以上にボス戦が尖りまくっていて、頭脳勝負を好む人にはたまらないでしょう。

左手マウス派には辛い画面構成だったり、コンボの矢印が見づらすぎたり、こなれていないように感じられる箇所もいくつかありました。
が、不満を捻じ伏せるユニークさが突き抜けていたので、苦手なジャンルにもかかわらず「遊べてよかった」と思えました。
マウスのみでもキーボードのみでもおおむね遊べる域まで作りこんであって、頭が下がります。

TSがよくわからない私にもシノブくん可愛いと思えたので良かったです。
水着の男子校生で埋め尽くされたプールにスク水で飛び込んでもみくちゃにされたい分かる。そこはちょっと羨ましいなと思いました。

ランダムエンカウント一切なしでも労せず裏ボスまで倒せました。
作品の規模をわきまえた配慮のおかげで、一周二時間できっちり全部遊びきれた満足感がありました。コストパフォーマンス高め。
じわじわくるポイントが10分おきくらいに置かれている感じで、終始ニヤニヤしつつたまに吹き出しつつ、飽きずに楽しめました。

前半で大いに焦らされ、中盤から怒涛のエロ展開がフランちゃんを襲います。
相当酷い目に遭わされますが、最終的には女の子たちが成り行きを呑み込んで前向きに生きていきます。
そういう真っ当な健全さがさらっと描かれていて、すごく良かったです。弱いおじさんには眩しすぎる。

予想外に長い話でしたが、終わってみれば必要な尺だったことが納得できます。
設定その他諸々が着地点を見据えて練り込まれているように感じられ、最後まで安心して見ていられました。

私が過敏なだけかもしれませんが、戦闘画面や最初の街などで異様に目が疲れました。
雑魚戦の眠さも気になりましたが、そこを乗り越えられればエロ展開で叩き起こされること必至。

頭身から尻尾までエロアクションに特化した造形ですよね……発売が待ち遠しかったです。
大胆なデフォルメと主線と塗りが素晴らしく、動きの分かりやすさ・各部位の浮き感の抑制・太字書体のような強い印象が全部備わり最強に見えます。迫真のCVも相まって、犯されモーションアニメの白眉でした。

攻略性は無いも同然とはいえ、初見に限ってはわからん殺しで犯されまくるので、「勝つために本気で操作するからこそ負けて抜ける」派の人にも文句なくおすすめできます。
そういう性癖なら移動や攻撃の遅さはむしろ興奮材料だし、必殺技が出際であっさり潰される瞬間など最高に盛り上がるでしょう。

ギャラリーでは見られない一部の演出が振るっていて、存在意義が無さそうな敵にも一度はやられてみる価値があるし、カットインCVも実際に闊歩々々してこそという感じがあります。マップ略図はむしろ鑑賞用途で役立ちました。
方向キーとエンターキーだけでギャラリーを渡れるようになれば、左手が完全に空くので最高に実用的なのですが……

入り組んだ諸々をここまでまとめきった処女作は、率直に偉業の類だと思います。

回想枠は11。価格帯に鑑みれば納得の量ですし、戦闘エロでの立ち絵やテキストの反応が楽しいので食い足りなさは感じません。
短編とはいうものの半ば周回前提なところがあり、プレイング次第では提示されている所用時間の倍以上が持っていかれます。

マップは複雑ではありませんが妙に広大な印象をいだかせるもので、地図が読めない人には実際以上に難しく感じられるかもしれません。

F12を30回くらい押させて私のヘイトを一身に集めた忍び足イベント、あれだけは周回しても避けようがなくて本当に辛かったですが、そこからの展開は作者氏のやりたかったことが感じられてとても面白かったです。
触手へのこだわりがある人はもちろん、「侵胎迷宮」という言葉に童心が騒ぐ人に(ストーリーと波長が合いそうなので)おすすめしたいです。

興味深いストーリーと、OSや言語に配慮されたシステムが特徴的な、なかなか見かけないタイプの作品でした。
公式サイトには調合レシピ等のヒントが掲載されているし、検索すると「とにかく簡単に攻略したい方へ」という作者氏ご自身のツイートも見つかります。
それらの情報を参考に粘り強く頑張りましょう。最後まで遊ぶと誰かに勧めたくなる気持ちが湧いてきます。