死を司る魔王とDKのヤヲイ異世界転生モノです。
なんとハガネ君、異世界に転生する際にフタナリになっているという。
読みすすめていくとハガネ君は魔王クァディスの前妻イリンと瓜ふたつで、どうやら魔王によって男と女の半分ずつに分けられて遠い彼方へ封印された半身らしい。
イリンの怨念(魔王の古い記憶)に誘き寄せられて捉えられてしまい、イリンに乗っ取られるものの魔王の愛(多分)のおかげで意識を取り戻す。
という感じです。
絵は綺麗なのですが、世界観やスケールが壮大過ぎてスピード感半端ないです。
魔王の子どもを産むために召喚されたものの、後半は妊娠とかミリも出てこないので期待をぶった斬っておきます。
そしてフタナリ設定ですが白抜きなのでほぼ読者の想像に一任されているという勿体無い状態。
1冊にまとめるには読者を選ぶ作品となっています。
アリストテレスの階段をイメージしたような祭壇があったり、ハガネが男体と女体に分離されるなどのアンドロギュノスの神話の様な設定があったりするので、創世記とか神話が好きな方にはオススメです。
何だかんだ最後は両想いになれたのか、ハガネ君が「まあまだ一緒に居てやってもいいかな」みたいな雰囲気でハピエン風です。