熱心なベテランさんのレビュー一覧

キャラの情報が小出しに出てくるので、最後の方まで外間さんがどんな人なんだ…??と南君と同じ気持ちが味わえます。
南も南で意外な部分があったりするので読み進めるたびに1つずつ知れた気持ちになる。
それなのに外間さんは意外と純情だし予想外で可愛いし、南君は陽キャと一言では言えない光と闇を持ってるし、翔子さんもミステリアス美人だしキララさんもあざと可愛いだけじゃないのが凄い。

「いやこのキャラ謎多すぎてわからん」にならない不思議な作品です。
山場が2つあってハラハラもするし美麗な絵で魅せてくれます。
静かに進む大人の駆け引きと甘酸っぱいラブが同居する作品ですが、淡々と進んでいるようにも見えるので中級者以上の方にオススメです。

思っていたより面白かった。
登場人物が3名ほどなので2人の事で話が展開するためごちゃごちゃと広がらず読みやすい。

そして幼い頃に出会っていた話や贄としてきた真相、実は黒天は神様じゃなくて妖怪だったという告白、地域の神様とのやり取りなどシンプルだけど可愛くグイグイ展開していくのでサクサク読めます。
黒天もエロ耐性ない割に快楽に弱くてチョロいし、岳陽も一途で優しいけれど押せ押せな態度で相性も良さそう。
山の神様が祠で意外と快適に過ごしていたり、何気にお祭りを楽しんでいる描写もあってほっこりした。

人外初心者さんにもオススメです。

作者さん買いです。定期的に読み返す作品です。
BLでエロもラブも癒やしも堪能できる作品を求めてる方、よくある設定にありそうでないコンセプトを求める方、キャラに深みを求める方にオススメです。

前作「ラブクオリア」で出てきていた不憫男子の翔音が今回のスピンオフ主人公。
そしてそこに取材目的でやってきた大我。
受けの翔音は友達もいない、就活も失敗、恋人にも捨てられがちという「選ばれない」人生を送ってきたため自己肯定感マイナス状態。
一方の大我は見た目も体格も人あたりも良いためモテるものの「思ってたのと違った」と毎回言われて外面イケメンになってしまっていた。
そんな2人がボーイズタッチバーで出会い、癒やし癒やされ愛し愛される話ですが前作メインカプ東と西野も華を添えていますし、この作者さんの作品は続編というよりもスピンオフを読みたくなるキャラ設定がまた良い。
それぞれのメインカプはちゃんとその作品で幸せに暮らすだろうな、というのがわかる終わり方なのも素敵です。

Ωの親友と番って家出した父に代わり、次期組長として期待され育てられてきた三月。
家を捨てた父や家と組長としての存在としか見られていなかった三月には家族や心を許せる人がいなかった為「組を継ぐ気は無い!」と話をすると、家出した父親を連れてくるか組を継ぐかの二択を迫られる。
前者を選び神戸から上京するも手がかりは「アルティメット」という渋谷のチームの総長が番相手ということのみ。

どうしたもんかと思っていると、なんとクラスメイトに現総長「ルカ」がいた。
残念ながら先代のことは知らず、付かず離れずの距離を保ちながら情報収集をする三月。

何だかんだとトラブルに巻き込まれたり巻き込んだり、近づいては離れる距離、ふと笑った三月を見た時に初恋を自覚したルカに初めてのヒートが……
という流れで、副総長の尊や参謀のキヨとの淡い想いもありつつもブロマンスに近いBLでした。
クライマックスであっさりめの本番のみなので、オメガバースにエロさを求める人には刺さらないかも。

本人たちが自覚してないけど運命の番だった雰囲気はあるものの、ヒートらラットに流されず相手を大事にしている描写は萌えます。
父親がなぜ疾走したのか、「組のことは任せておけ」で片付いてしまったお家騒動、ルカを特殊な抑制剤や首輪で守っていた理由など触れる程度で流されてしまうため、幸せならOKです!!な方にオススメです。
コマ割りも1ページに3コマほど、フルカラーなのでサクサク読めます。

「りんごに蜂蜜」で堂々とグイグイくるコマノに絆され付き合い始めた夏樹のその後です。
同性同士の恋愛あるあるなのか「自分じゃ幸せにしてあげられない…」と好き故にウジウジと悩みながらも幸せな時間を過ごす夏樹。
自分の中で悩むためコマノとすれ違ったり、コマノの幼馴染に付き合ってると報告するコマノにタジタジになったりと恋する乙女モードな夏樹が可愛い(笑)

コマノのスパダリ感漂うし、今まで「仕方ない」と諦めていた夏樹が「好きだから分かれない」と堂々と言えるまで、2人が折り合いをつけていく過程が素敵でした。

久々に読んでもやっぱり面白かった。

作者さん買いです。
こちらの作品はスピンオフからの表題作という時系列順に収録されているため、表紙の子(ヨシキ)は脇役→主役という順の出演の仕方となります。

ヨシキの過去が断片的な描かれ方なのでどこで屈折してしまったのかは謎ですが、好きな人は身体で繋ぎ止めて大事なものは盗聴し見張るというかなりの不器用さん。
好きな人は片想いしているらしく、セフレでイイヤツとして甘んじて居たけれど、なんと大事な弟に想いを寄せていたという事を「日課」で知る。
どちらも繋ぎ止めたいヨシキは、過去に過激なストーカー行為をしてきていた西原という男と会い取引を持ちかける…

なんていう不器用が不器用を着て生きてる様なヨシキが最後は心から笑っているのを見守る作品です。
できれば上下巻でヨシキの断片的な過去や日課を始めたキッカケなども見たかったな、とは思います。
表紙ほど暗くは無いので、可哀想な受けが最後にハッピーエンドを迎えるのが好きな方にオススメです。

作者さん買いです。
BLに変態要素を足す才をお持ちの作家さん、さすがオタク要素を変態に昇華してます。
イケメン長身孤高の狼の様な先輩に一目惚れして即玉砕、ストーカーモブ陰キャキャラの変態ぶり…いや一途さがたまにカッコイイ。
好きなものを受け入れて、休日に先輩の買い物に付き合い、そしてそれを一緒に楽しむ。
そりゃ先輩も絆される。

途中で当て馬というか二次元オタクのイケメン友達に厳しい事実を言われてしまいますが、それでも先輩を慕い助ける攻めが格好良く見える謎(笑)
コスプレBL好きな方、作者さんファンの方、好きなものに熱中してる子が好きな方にオススメです。

全てが平均以下っぽいタヌキの透が、酒屋のおじいちゃんを手伝いながら配達先でも可愛がられていたり、自分の居場所を良い意味で頑張って作っているところが健気で可愛いです。
連之助も狐界では優秀だったけれど一歩人間界に出てみると、神社の敷地外は弱体化する、料理は下手、狸は迫害対象と習っていたため見下しがち、不遜な態度もあってかケンカップルみたいな展開が続きます。

あーだこーだとやり取りしながらも下戸な透は酒を飲むと誘い受け全開、連之助も包容力で介抱しながら味見(笑)
何だかんだ仲良くなっていく様が萌えます。

そこまでケモミミやもふもふ描写は無いのですが、絵全体的にもふもふ感があるのか読後感はもふもふ萌えもできる不思議な感覚です。

ちなみに作中にチラッと出てきた政樹さんですが、スピンオフあるのでもふもふ萌えを追加したい方にオススメです。

最初は罵倒の数々が罵倒ってレベルじゃねぇ…と引きました(笑)
それを持って有り余る美貌かというと別にそうでもないし、腰が細いってそこまで細く描かれてないので、下戸なのに負けずぎらいでお酒飲んでぶっ倒れた先輩が、潰れてる間に後輩に無理やりヤラれててザマァな展開でした。
単話で読んでいたらここで離脱してたなぁ(笑)

3話目以降、歩み寄ろうとする後輩と少しずつ罵倒から痴話喧嘩風になっていき、罵倒しまくる先輩を形成した家庭環境が解り、そこをも包み込む後輩の包容力っぷり。
(他に可愛くて良い子なら沢山いるだろうに)長男気質というか、世話焼き体質というか、破れ鍋綴じ蓋カプが出来上がっていきます。

最後の方は先輩も「こんなふうに言ってくれて、行動してくれるのはコイツだけだ…!」と好きを自覚して少しは素直になろうと試みてるところは可愛かった。
前半の罵倒具合を許容できるかどうかで評価がまるっと変わる作品です。

表情は淡白ですが、横暴系Domには喧嘩でも負けないのに、
環の守りたい、庇護したい、大切にしたい、お世話したいの欲には弱かった。(萌えP1)
昔から懐いていた事もあり、ヨシヨシされてぽやぽやとスペース入っていたり、本能から環に会いたくなっちゃう忠臣がまた可愛い。

兄弟仲も別に悪くないし家族も特にダイナミクスに囚われておらず、親族や周りが優しい珍しいパターンのDom/Subです。
他の作品を読んで面白かったのでこちらも買ってみましたが正解でした。
Dom/Subで王子系Domに愛される姫気質Subを読みたい方、
そんなん知らんけど甘々ならOKです!というかたにもオススメです。