さいの目さんのレビュー一覧

吉田先生初となる単行本です。

吉田先生と言えば、表紙のアンドロイド娘が煽情的に咥えている
コンドームを、次のページでは膨らませて割ってしまうなど、
明るいオールハッピーな作風と思ってましたが、本作に収録されている
話の中にはダークに終わっている物もありました。
なので、私のような販売順にではなく、先に販売が新しい本を手に取った
読者は少々面食らうかもしれません。

とは言えダークな話以外、全体的なノリとしては本人達が望んで
孕む為に中出しを!!なので、生殖に関わる根源的な意味を鑑み、
本能に訴えかけるものがあるのでは無いかと思います。
その行為は、快楽を求めるためのものでは無く、子孫を残すための
ものなのである、と。

キャラやシチュエーションが多彩なので、きっと琴線に触れるものが
あるはず。まだ吉田ワールドに触れてない方は是非とも本作を
きっかけに触れて頂きたいものです。

不勉強だったのでドリームハンター麗夢について少々調べてみたところ、
アニメの初出も18禁バージョンだったそうで、それなら成年コミックとして
復活するのもすんなり受け入れられるというもの。
そんな復活した本作ですが、エロ度を期待すると肩透かしを食らうかも
しれません。エロシーンよりむしろ、服を着た男性キャラの活躍の方が
印象に残ってしまいました。ファンアイテム、として割り切りましょう。

横道にそれますが、18禁版以降のアニメ版原画陣の錚々たる面々に
恐れおののいてしまいました。この作品、作画的にとんでもないの
じゃなかろうかと思った次第。気になった方は調べてみるのをお薦めします。

切れ長の目の美女、美少女を得意とされる、さいもん先生の2冊目の
単行本です。通常世界とほとんど遜色無い世界に、ひとかけらの
ファンタジー要素が盛り込まれている作品が多く、それが良い感じに
働いている印象を受けました。ゴリゴリのファンタジー作品はちょっと…
な読者でもすんなり受け入れられるのではないでしょうか。

前作と比較し、ストーリー構成の巧みさが上回っています。
また、処女率が高いので純愛物がお好きな読者にもお薦めできる一冊です。

さいもん先生初単行本になる本作には、半分くらいが人外キャラとの
物語が収録されています。とは言え女性の人外キャラはほぼ人なので、
人外物が苦手な読者にも敬遠されないのでは無いでしょうか。
また、処女率が高いのも特徴です。

絵の美麗さに関してはレビュアーの方々が言及されている通り美しいです。
サンプルを見てイケそうだと思われた方はイッちゃって下さい。

一つ物語を紹介するとするならば、さいもん先生が商業誌で初めて
描かれたトランス物になるでしょう。女性っぽいとからかわれる弟と
それを見ていた姉が性転換出来るという薬でもって一日だけ男女が
入れ替わり・・・な物語です。

あまり詳しくはありませんが、今でこそトランス物は認知され、
一大ジャンルになりつつありますが、10年前にもそこに目を付け、
さらに姉弟の物の要素を付け加えるという慧眼は流石の一言に尽きます。
私が言うのも少々おこがましいですが、先生の最初期の作品なので、
確かに荒削り感がありますが、読者に「これでどうだ!」と挑まれてる
姿勢がヒシヒシと感じられるのではないでしょうか。

甘々とおねショタが半々に姉妹に踊らされる系M男物が
そろっております。個人的にはM男の話の満足出来ずに
消化不良になった姉妹のその後に繰り広げられたであろう
カラミを見たかったのですが、ページはその手前で
終了していました。

登場する女性陣は皆発育が良く、出るときは出て
引っ込む所は引っ込んでいて、まさに女神と
言っても過言では無いでしょう。
そんな女神が発情し、盲愛されたら男はひとたまりも
ありません。この作品集はその事を具現化されています。

ただ、おねショタも多分に含まれておりますので、
その点は注意しつつ、盲愛される事の悦びを分かち
あおうではありませんか!

くまのとおる先生5冊目の単行本になります。
先生があとがきでも触れられていますが、
女の子側から誘うイチャラブな内容になっています。
ごく自然な流れで行為にたどり着いているので、
女の子側から誘うと言ってもビッチ感は全く無く
むしろ、青春だなぁ、と感じる事でしょう。

あと、必ず最後の1ページが締めの部分になって
いるのですが、ここで関係を結んだキャラ達は
この先も幸せにやっていくのだろうな、と思わせる
エピソードばかりなので、身も心もスッキリする
事でしょう。

くまのとおる先生にはこの路線で頑張って
いただきたいものです。

ランスXのエロシーンに特化し一冊にまとめられた
ものです。歴史あるランスシリーズの最終作だけあって
キャラの数が膨大で、めくるめく美少女たちとランス
とのエロシーンを堪能することが出来ます。
行為に至るまでの過程を重視される読者には
少々ついていけない部分があると思いますが、
そこは「ランスだから」と割り切って貰えれば
明るい乱交の世界が待っています。

最終話がシィルとの優しいエッチで締め括られて
いるのは総まとめマンガとして満点です。

自慰からの行為に至るまでの流れがとてもエロく、
タイトルにもあるように「発情」を表現するのには
自慰行為を描くのがベストなんだろうと思いました。
また自慰に至るまでの過程がワンパターンで無く様々で、
女性たちが何をもって何に興奮するのかを知れる、
かもしれません。
素朴な絵柄なので派手さを求める読者には合わないかも
しれませんが、それ故に、日常でもありえそうな
静かだけど熱いエロシーンを堪能出来るかと思います。

たまごろー先生の4冊目となる単行本。
以前の作品集にあった勢いのあるビッチ感は
だいぶ鳴りをひそめてはいますが、その分
深みの愛情表現が増していました。

表題作である1話目は少々歳が離れている
お隣さん同士で、慕ってくれている女の子からの
誕生日プレゼントとしてケーキと共に身体を捧げて
くれて、それ以降発情期の動物の様に行為をする、
という話なのですが、最後のページには幸せそうな
家庭を築いている描写で締めくくられています。
激しい行為の描写の後なので、この静かで幸せな
オチは殊更印象深く感じました。

2話目の調教される女子校生の話も、徐々に快楽の
底へ堕ちていく様子が丁寧に描かれ、ひたすら
明るいエッチを繰り広げる3話目に、相手がおじさん
であっても、付き合ってる彼氏彼女の関係ならOK
だよなと思わせてくれる中編や、幼馴染にヤラれる
水着少女にヤラしてあげる低身長少女に悩む部員に
性的な面倒を見てあげる女子マネージャーに、
おじさん教師とイケない関係を続ける女子校生と
キャラのバリエーションもタイプも盛り沢山で、
たまごろー先生の深化を感じられる一冊に
なっています。

オススメです。

義妹物の13冊目の単行本になるそうです。
自分としては志乃武先生の本は初めてになります。

大きく分けて三つのお話に分けられますが、
どれも繋がりが無いので、単体として楽しむ事が
出来ます。割りとノーマルな単話と、ぶっ飛んだ
中編二話。ぶっ飛んでいるので、好みは分かれる
と思います。義兄を調教する義妹の話と異世界から
来る義姉にも義妹にもなるサキュバスと猫耳有する
獣人の話。どれかの単語に引っ掛かりを覚えたら
満足出来るのでは無いかと思います。