青眼さんのレビュー一覧

初めてのBLでみつはしさんの作品。
シチュエーションボイスではいつも大変お世話になっているので演技力の高さは当然知ってたんですが、素晴らしい一人二役を聴かせていただきました。

スカの『パニュル』と呼ぶ時の凪いだ声が、もう。
洗脳されなくても言う事聞いてついて行きたくなります。
そしてその穏やかな声とは真逆な冷酷さも刺さります。
最初は荒々しかったパニュルが洗脳後は従順になり、そればかりかスカへの親愛を伝える信者にすら嫉妬して乳首にピアスを懇願するほどに歪まされたのが最高に性癖にきました。

ピアッシングの場面はファンタジーよろしく気持ち良く描かれるのかという予想を平気で裏切ってきます。
死ぬほど痛そうだし、時間も長く感じられて物凄くドキドキしました。
直接的な性描写がないのに得も言われぬ艶があって満足感えげつないです。

『10年間奴隷として生きてきて他の生き方なんて分からない』
洗脳が解けたパニュルの台詞ですが、これはきっとスカも同じですよね。
パニュルは明確にスカに依存している。が、スカもまたパニュルを犬とすることに依存しています。
生まれは恵まれなくとも、自由で仲間もいるパニュルから全てを奪うことでそれを手にしたと思いたかったのか、ただ奪いその人生を歪ませたかっただけなのかは分かりませんけど。
洗脳が解けても過去を選ばずにスカを選んだことで、昏い共依存がずっと続いていくわけですね。
この時のスカは一体何を思ったのか。

こんな考えさせられるお話を!みつはしさんの声で!この価格で聴いてしまってよかったんでしょうか!?
耳音痴な私が10年前と後、パニュルとスカの4つの違いをちゃんと聴き分けられたのはとんでもないことです。
素晴らしい演じ分けでございました。
ありがとうございました!

小さい頃戦隊モノ好きだったので購入。
というのは建前でホントの理由はくっころ好きかつ珍しい設定でギャグっぽくて面白そうだったから(笑)
いい意味で裏切られました!
思ったよりずっと素敵な恋愛ものでした!

多分リスナーのほとんどが驚いた開幕舐め。
榊さんといえばどうかしている唾液腺をお持ちの舐めの第一人者。
相変わらずけしからん水分量からくるピチャピチャ音。
この舐めが耳元でささやきつつ来るんだからそりゃイイコになりまっせ。
戦隊レンジャーの青と異星人の敵キャラヒロインなのでもっと激しい煽りがくるかと思いましたが予想より優しい快楽責めでした。
変身の台詞はフフッてなります。ここは明確に笑えるシーンですしホントにちょっと戦隊モノの気分です。

最終トラックがとにかく好きです。
イイコになったヒロインちゃんとユウゴくんが架け橋になり異星と地球の平和条約が結ばれてハピエンという思ったより壮大なラストです(笑)
この出会いなのに真っ直ぐ素直に告白できるのはハッキリ彼の強みです。
セックスだけじゃなくて朝を迎えられて幸せとか寝顔をずっと見てたいとか告白すっ飛ばしてプロポーズやんけー!っとニヤニヤしちゃいました。
永遠に平和で幸せでいてください!
ありがとうございました!

絵が可愛くて買いました。
男子高校生と女子大生家庭教師のお話です。
テストで良い点とったら触らせてあげるというプロトタイプの設定です。王道が1番ですね。
あまり男性向けを読まないんですが、この作品は男の子がちゃんと可愛いイケメンに描かれていてとても良いです。
高校生はもちろん、女子大生の先生もお互いに初心で微笑ましいです(めちゃくちゃやってますけどね)
胸がかなり大きいですが奇乳というほどでもないので女性にも受けそうだなと思いました。

溺愛監禁は鷹司秀の話の聞かなさだったり、うがいした水を飲みたがるどうかしてる感を楽しんだり、SSで家が爆発したりとシュールな笑いと共に楽しめたんですが。
略奪監禁は全然違いました。

鷹司傑のつらさと苦しさに涙が出ました。
ヒロインを好きになったことで反面教師にしていた父や兄と同じになっていく、その異常性を自覚しながら止められない苦悩がホントに聴いていて悲しかったです。
一目惚れをしてしまうほど魅力的な成人女性に彼氏がいる可能性すら全く考えていない青さ、全てを持っている自分が説得すればその彼氏から乗り換えてくれるだろうという甘さ。純粋ともいえる愚かさが愛しいけどやっぱり悲しい。
最後は…こんな形の終わりしかなかったのか、と考えずにはいられないです。

榊恭一郎さん。最初の御曹司の甘さと勢い、ヒロインへの激昂や罵声、失望と諦観、執着など最初から最後まで常に感情のジェットコースターであるキャラクターを完璧に演じられています。
レポ漫画でも言及されてましたが、全然違うはずなのに明確に鷹司の遺伝子を感じられる演技。素晴らしいです。
そして忘れてはならないのが圧倒的水感。
唾液腺の発達が同じ人類とは思えないほど(褒め言葉)
キスも耳舐めも聴いたことないレベルの水、水、水感(語彙力)
これぞ唯一無二の個性であると思いました。

シ彼のせいで苦しみ、シ彼もまたヒロインと出会ったせいでめちゃくちゃになるこの相互関係。自分の癖であると自覚させてもらいました。
ありがとうございました!

シチュエーションボイスクラスタであればあるほど刺さる台詞が多いこの作品。
特に『買っただけで聴いてないCD』はオーバーキルです。
積みが罪であることを容赦なく自覚させられます。
でも別にCDを段ボールに入れて仕舞ってるわけじゃないし!とか思った瞬間にダウンロード販売もって指摘されます。
見逃すどころか当然のように先回りされている恐怖。
数が増えれば増えるだけ、一回しか聴いてない彼、ちゃんと聴いたはずなのに名前を思い出せない彼、内容も曖昧な彼、どっちも思い出せない彼、そして聴いてもいない彼。
でも聴く時間はなかなか取れないし、買わなかったら制作に売上が行かなくなるし、そうすると需要と供給のバランスが…など聞かれてないのに言い訳が山のように出てくる時点で負けですね。
何を言ったところでタイトルの『俺達は消耗品』を否定できないわけですし。ホント秀逸です。

聴いた直後は呆然としてしまいましたが、少し時間が経って意外とハピエンだったんじゃないかと思ってきました。
最初に聴いた最推しのシ彼が世界を越えて迎えにきてくれたわけですしね。私のとこにも来ないかな。
あっちに行けばシ彼みんなが列を作って待ってる…ヒロインちゃんは結局あっちでもこっちでも疲弊する運命です。
それでも愛があるからハピエンなのです。

概要にもありましたがトラック1はガチで殴ってくるので注意です。明るく爽やかに、そして重めに殴ってきます。
ヒロイン憑依派はもちろん、普段は俯瞰の壁派すら貫通してダメージを与えてくるとても情緒を乱され心に残る作品でした。
ありがとうございました。

以前からオススメされていたので購入。
タイトルに偽りなしの溺愛監禁。
「大丈夫。怖くないから。話を聞いて」
部屋に見知らぬ男がいたら大丈夫じゃないし怖いし、話聞いてほしいのはこっちだしで出だしからツッコミが追いつきませんでした。
でも久喜さんの低音で穏やかな言い聞かせる口調が、脳をバグらせにきます。気を抜くとそうだっけ?と誤認しそうになる。

ハミガキストなので歯磨きシーンは大変満足でした。
が、すすいだ後の水も飲もうとしたり、歯磨き後にちゃんと磨けてるか舌でめちゃくちゃねっとり確認したり。
ちょっとホントにどうかしてる。
これ聴いた翌日に歯医者で、磨いたあとに自分の舌で表面がツルツルしてるか確認するのもいいですよって言われて何ともいえない気持ちになりました(笑)
あと、ココアは歯磨きの前にお願いします。

ssは1行目から笑いました。
ヒロインちゃんがかなりつよつよアグレッシブで、ただやられている女ではないことが確認できます。
レポ漫画もとても面白く、個人的なヒットはプルプルしてるビニール先生がツボでした。かわいいです。
この作品で久喜さんがはじめましてだったんですが、インタビューを拝見したらすごくお茶目な方でこれも音声で聞きたかったなぁと思いました(強欲オブ強欲)

全く話が通じない監禁ものですが、だからこそ妙な笑いがあったりします。
既に沢山の方が聴かれていますが、未だ聴いていない方、今日からシチュボの世界に入った方に是非オススメの作品ですと主張させて下さい。
あと、余談ですがココア飲みながら聴いたので今度からココア飲む度に鷹司秀を思い出す人生になりました。
本当にありがとうございます。

冤罪で投獄されたヒロインの幼馴染で看守長のルーク。
看守長らしくしっかり高圧的でえらそうな口調です。
無実を訴えるヒロインちゃんにえちち舐め尋問。
しかも他の人にはやらせない。ホントタイトル通り。
これもうただやりたいだけだろとツッコミを入れつつ。
高圧的で聞く耳を持たないのにヒロインちゃんに夢中になってく様は今では珍しいプロトタイプのツンデレを思わせます。
聞く耳を持ってないと思っていましたが裏ではヒロインちゃんの為にめちゃくちゃ奔走してくれてた。やっぱりツンデレ。

最後のトラックの声の変化…偉そうだったのが、優しさ越えて慈愛を感じる穏やかさになっていて改めて役者さんてすごいなぁと思いました。
刑務所での尋問ですがタイトル通り、舐め主体で痛いことありませんので誰でも楽しめると思います。
ありがとうございました!

イラストとタイトルそしてサラッと読んだ概要から、もっとえげつない脅しをされるんじゃないかと身構えていたら。
予想反してリラクゼーションもあるほのぼの系?でした。
私は耳かきやヘッドスパ、マッサージ系が大好きなのでこれはホントに嬉しい誤算。

それなりにシチュボ聴いてきているのに未だに癖も地雷もあまり分かってなかったんですが、これで気付いた。
先生って呼ばれるの…大変佳き。
そしてもっと重要なのが、ずっと先生呼びだったのが追加トラックであなたになったこと!!!
こういう二人称の変化めちゃくちゃキます。
すごい効果的に攻めてきてくれますが。忘れてはならないのが高校生ということ。
この子が成長したら獅子に化けるか、龍に化けるか。
末恐ろしいってかもうただ恐ろしいわ。

そして彩さんといえばフリトも勿論大変元気で賑やかです。
本当にソフトな脅迫なので誰にでも聴けるハピエン作品です。
ありがとうございました!

タイトルにも書きましたが最初2分半はずっと上司しか出ません。実は結構びびりましたので一応注意喚起を。
聴いてたらすぐ過ぎるんですけど初見はいつ三橋さんくるの(泣)となりました。
しかしだからこそ羽衣石くんが来てくれたときヒロインにめちゃくちゃ共感しました!これはもう舞台装置みたいなもんですね!
媚薬盛られた影響で羽衣石くんを求めるヒロインちゃんに「悪いのはオレだから」は乙女心にクリティカルです。
女の子は何かのせいにしたいものです(異論は認める)

まさかの羽衣石くんも媚薬飲んじゃうのは笑いました。
そもそも両思いなので全く問題ないですね。ごちそうさまでございました。
優しさ天元突破してる羽衣石くんのガツガツしてるの最高&最高
三橋さんは舐め演技めちゃくちゃ上手いですけど、この作品特に受けキスが素晴らしいと思いました。
ありがとうございました!

追伸、最初の2分半の恨みじゃないですけど、上司は私が警察に突き出しておきます。

ヤンデレと一口に言っても様々です。
ヒロインちゃんに対して痛いことをしない、わりと万人向けなものも多いなかこの作品は一線を画します。
義兄でなく実兄なのもポイント高め。
めちゃくちゃしっかりバッドエンド。
温度差で風邪引きたいタイプなのでハピエンかバドエンどっちかに振り切ってほしい私にとって素晴らしい作品でした。
こういう作品の後に聴く甘々溺愛は精神と肉体が整います。

そして忘れてはならないのが購入特典のSS。
後に読むことでこの物語は完成されます。
本編でもしっかりバッドエンドしてるのに、結局どっちに転んでもバッドエンドで救われることはなかったのがホント…やってくれました。
ハピエンの隙すら生じさせない二段構えの設計です。
ちなみに。3番目のSS読んで「はっ!?」ってなりました。
(読んだ方にだけ分かるダブルミーニングです笑)

音の響きがいつもの三橋さんと違うように感じましたが、この異質な作品の舞台装置のようで有りでした。
ありがとうございました!