作品内容
現役時代は多忙な仕事を隠れ蓑に酒、女に費やす時間の多かった川奈は、引退後、ふと見つけた下部の白髪を眺めながら、妻に対する懺悔の気持ちを深くしていた。
一念発起、連絡を取ったのは、熱く過ごした記憶が鮮明な、かっての仕事関係の知り合いでいまは人妻となっている沙織。
けれど――悔い改めて、自力更生を目指し千葉の海にふらりと出かけると、そこでは出戻り女将の船上アタックと色恋話で、ぴくりと欲望の肉が……。
自信を取り戻し、ふたたび、沙織から大援軍を得た川奈のラッキー回春の行方は!?
末廣圭(すえひろ けい)
1940年、京都府生まれ。学業半ばより編集者に憧れ、約40年間雑誌畑を渡り歩く。
98年、男性総合月刊誌の編集長を辞任し、作家活動を開始。
セブ島に仕事部屋を構え、鮮烈で密度の濃い官能小説を次々と発表。
冴えた円熟の性愛に、多数の読者が魅入られている。
目 次
第一章 あーっ! 役立たず
第二章 出戻り女将との一夜
第三章 宿屋の女将と童貞青年
第四章 招かれた女子会
第五章 一番搾りは誰の手に