作品内容
『私の親友には、お兄さんがいる。私は優しいお兄さんのことが、とても――』
女子校生のみはるは、親友・一代の兄の七弥に昔から恋心を抱いていた。
臆病なみはるにはその思いを打ち明ける機会も度胸もなく、
今の関係がいつまでも続けば良いと願っていた。
ある日、一代の家を訪れたみはるは、
興味に駆られて不在の七弥の部屋に入ってしまう。
「お兄さんの……匂いがする……」
部屋に篭る残り香、脱ぎ捨てられた衣服の匂い……
胸の高鳴りを抑えきれず、興奮した体を沈めるべく自慰行為を始めるみはるだったが、
帰宅した七弥と運悪く鉢合わせになってしまう。
自らの痴態を想い人に見られ泣き崩れるみはるだったが、
七弥の言葉から両想いだったことを知り、互いに想いを伝え合う。
親友のお兄さん、妹の親友……
関係が恋人へと変わった二人は、
数年分の想いを埋め合わせるかのように、優しく唇を重ね合わせて――