恥辱シスター 「主よ、淫らな私をお許し下さい。」

◆物語◆
10年前に兄が病気で他界して以来、傷心の主人公一家は町を離れて暮らしていた。
亡くなった兄は神父をしており、兄が他界した後は、教会を未亡人になった兄嫁と
母方の親戚筋である従妹が守ってくれていた。すっかり遠のいていた生まれ故郷
だったが、叔母に手伝いを命じられて10年振りに戻ってくることになった。

主人公は子供の頃から二人の年上の女性にそれぞれ惹かれる部分を感じていた。
主人公の全てを包み込みんでくれた、慈愛に満ち溢れた兄嫁の愛美。
厳しさの中にも主人公の事を真剣に考え、導いてくれた従妹の蜜子。

そして現在、胸に残る甘い憧憬とは別に、成熟した女の身体への劣情も強く意識してしまう。

一方、二人の女性達も主人公にかつての夫、かつての想い人の面影を色濃く宿した主人公に
久しく感じていなかった胸のときめきと身体の疼きを覚えてしまう。

二人の女性と主人公の兄は幼馴染で三角関係であった。結局、兄と愛美が結ばれ、
蜜子は以後誰とも付き合わずに今に至る。

表には出さないが、愛美の心の底では優越感が蜜子の心の底には愛美への恨みがあり、
そこに成長して兄と良く似た容姿の主人公がやってくることで、お互いに押さえていた
女の部分がじわりと花開いてくるのだった。

◆登場人物◆
●来栖愛美
主人公(巧)の兄(智)の妻で義姉にあたるが、今は未亡人となってしまった。
かつては、蜜子と智を挟んだ三角関係にあった。しかし夫が他界してからの十年間は
蜜子と二人で力を合わせ教会を支えてきた。そこへ義弟である巧が現れる。
巧に亡夫の姿を重ね、抑え切れない情欲の渦におぼれていく事に。
巧の姿に智を重ねていたのは愛美だけではなかった。神聖な教会の中で
熟れたカラダを持て余した二人の熟女が地獄を覚悟し宿念の三角関係を再び繰り広げる。
夫に開発され熟れきった肉体は未熟な巧を飲み込み、篭絡してゆく。
そして愛美は巧の若い肉体にわれを忘れて陥りエロスの虜になっていくのだった。

●天草蜜子
かつて、幼馴染の愛美と主人公の兄(智)を絡めた三角関係にいたが、智は愛美のモノに。
幼少より信仰心が強く、智以外の異性を意識した事はなかった。智が他界した後、
貞操を守り続け、男性とは距離のある生活を営んできた。
ところが、親切心から主人公(巧)を教会へ招待した事がきっかけで事態は思わぬ方向へと進む。
智の生き写しである巧の出現は蜜子と愛美を再び愛憎の泥沼へと陥らせるのであった。
巧を挟んで互いに嫉妬の業火に焼かれる蜜子と愛美。
強気な性格が邪魔をして甘える事ができない蜜子は、二人だけの時間に、より強く永久の愛を
求め陥溺してゆく。そして、あらゆる奉仕を厭わない変態オンナへと変貌してゆくのだった。

●高山深雪
神学部の学生。蜜子の事を師と仰ぎ尊敬している。大人しくて引っ込み思案の少女。
梢とは親友同士で聖ボルジア教会には、ボランティアとしてやってくる。
男性恐怖症だが、主人公の巧には、これまでの男性からは感じた事の内何かを感じている。

●大友梢
神学部の学生。愛美の事を心から慕っている。身体を動かすのが大好きで元気一杯の少女。
深雪とは、親友同士で聖ボルジア教会には、ボランティアとしてやってくる。
巧と一緒に作業をしていく中で、次第に心惹かれていく。