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「BLUE GIANT SUPREME 6」 へのレビュー

    • シュプリーム6巻のメインディッシュはホルスト・ジャズ・フェスティバル。
      オランダの小さな街が開催する、第一回のジャズフェスティバルが舞台です。

      そのフェス当日までの、オーディションからスタートする主催側との交流がこの巻のメインになっていますね。
      日本編でも垣間見えた「大物ジャズプレイヤーの傲慢」的な要素も含まれたエピソードでした。


      フェスのワクワク感もさることながら、この巻で印象的だったのがツアー途中で車がエンストした日を描いた第45話「ALL’S WELL」。
      田舎町での空き時間でも練習を欠かさない大が、一人の少年と出会う物語ですね。

      この作品の魅力として言えるのが、すれ違う人々との交流であったり、サブキャラクターに対する深掘りであったりするわけですが。
      シュプリームでは少しその辺が物足りなさが、無くもなかった。

      この一話で久々に、腰を据えてこういう物語が見られたのは嬉しいところでした。
      ツアー移動中の一幕という意味でも、こういう出会いはやはり良い。


      フェス本番は次巻に続く形でこの巻はクローズしています。

      現場の熱意。
      緊張を隠せない高校生たち。
      トップバッターを任された NUMBER FIVE の気負い。
      それらを見もしない大物ジャズプレーヤーのサム・ジョーダン。

      フェスがどうなるのか見通せない感触、次巻が楽しみですね。
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