レビューを報告する(情報入力)

  • 1. 情報入力
  • 2. 報告完了

このレビューを掲載しないほうがよいとお考えの場合は、理由をご入力の上、[報告する]ボタンをクリックしてください。この報告は、レビューの削除をお約束するものではありません。内容によっては、削除されない場合もございますのであらかじめご了承ください

「BLUE GIANT SUPREME 10」 へのレビュー

    • シュプリーム10巻では、バンドとして大きなステップを踏んでいます。
      前巻から続く形でサウサンプトンでのロックフェスが描かれ、彼らの音楽は正面からロックファンへと届けられた。

      実のところ、ジャズのスタイルは(ロッカーが言ったように)源流をたどればロックを同じなわけであり。
      特に、NUMBER5の演奏(正確には Dai Miyamoto Number 5)はスタイル的にも近しいものがある。

      彼らの受容は、あるいは必然だったのかもしれません。


      その大いなる体験を経て、この巻ではラファエルとハンナにスポットを当てています。
      バンドとしての経験を積んだことで二人は大きく変化している。

      大に当てられ、自分を少し見失っていたラファエル。
      大と支え合うことで、少しだけ柔軟さを手に入れたハンナ。

      二人の変化は、連続的に読書しているがゆえに明らかなもの。
      特にハンナ辺りは、シンプルに服装まで変わってきているので、変化が目に見えやすいですね。
      影響し合い、引き上げられた印象のあるエピソードでした。


      大自身も、ライバルと言えるアーニーとのデートが味わい深く。

      アーニーはボーナストラックでも登場していますが、いや、実に彼らしいというか。(笑)
      敗北感をスッカリ忘れてしまったシニカルさは、英国人らしいニヒルだと思います。


      今巻は、音楽よりもドラマに重点が置かれた印象でしたね。
      シュプリームの終わりを迎える目前の、大詰めを前にした閑雅さがあった巻でしょう。
  • 理由必須
    0 / 1500