Nouvelles critiques

新しく総理大臣に就任したのは、主人公のライバルだったのでした。
倉塚哲平の息子の嫁なので、彼の無念を晴らすこともできた気がします。

彼女を応援する者達は、夢のようだと大いに喜んでいました。
黒い部分を担当していた彼も、総理大臣になれたことをバンザイしながら歓迎しています。
黒さの点においては、主人公を上回るんじゃないでしょうか。目的のためには手段を選ばないからか、そんな風に思ってしまいます。

最後の勝利者とは勿論、影で暗躍していた主人公のことを指しています。
自身が総理を目指すよりも、ライバルに任せた方が確率が高い。
そんな風に思っていたんじゃないかと。
それに彼女の身も心も、今は主人公の手の内にあります。
彼こそが最後の勝利者として相応しいです。

後半が面白かったです。
保子が、主人公の影にあたる人物と政治取り引きをする場面です。

二人が母親の違う姉弟だったなど、血縁の話から始まっていました。
ここも興味深い内容だったのですが、その後のシーンの方が強烈過ぎるって感じでした。
そっとしておいてあげるという選択はできなかったのでしょうか。
運命のいたずらとはいえ、目の前で見せるのは悲しすぎると感じます。

この話を政治利用している主人公は鬼畜だなって思いました。
総理の椅子が欲しいのはわかるのですが、やり過ぎです。

主人公は四議席目に滑り込みと言われていました。
保子を相手によくやったのではないかと。
飲んでいたというオチの方は、やっていることが主人公らしいって感じます。

長野氏と蜂須加氏は落選したのですが、かなりの接戦になっていました。
この数字なら、次に出たら勝てるのではないでしょうか。

面白いと感じたのが、路上で寝ていたあの人が当選したことです。
収入無しの人が中堅企業の社長になったようなものです。
面白いことになってきたなと思いました。

元ピンチラだった彼も当選でした。
きちんと更生してやり直していると、周囲の人々が評価してくれた結果です。
よくやったと褒め称えてあげたくなりました。

秀樹の父親は、主人公を息子の敵と思って行動していました。
やっているのは主に、地域内から出馬する蜂須賀氏に対する妨害工作です。
集団で一致団結しているので、効果はかなりありそうにみえました。

実際は、もう手の施しようがない状態でした。
そのことを認めたくがないために、主人公を敵だと思って動いていました。
体調が悪化するまで放置していたことも、認めたくなかったのではないかと。
心が悲鳴を上げていると、誰かに冷たくあたってしまうことがあります。
それと同じことをしていたので、可哀想だなと思いました。

父親は最後になって事実を知ることができました。
主人公が秀樹の理解者だったことを。
よかったねと言ってあげたくなりました。

主人公の最大のライバルが、俊一から元恋人に変わりました。
どちらもトップ当選を目指して真っ向からぶつかり合っています。
綺麗な方法を使っているのが元恋人で、逆に主人公の方は手を汚しまくっているって感じでした。

勝負の仕方は人それぞれなのですが、性格の差がここまで出てくるのは珍しいです。
個人的に好きなのは、主人公の方です。
次の瞬間に何をやってくれるのか、全く予想が出来ません。秀平の件もピンチをチャンスに変えているなど予想外でした。(黙っている方がおかしいと言った場面で、拍手してしまったのは内緒です)
そんな雰囲気があるので、見ていて楽しいと感じます。

今回は果帆の過去が描かれます。昔から成績優秀な果帆は天才少女と呼ばれていて、
クラスメイトたちから浮いた存在だったようです。
そして友人たちと話題が合わず、馴染めずに孤立していた果帆を交通事故という悲劇が襲います。
果帆は自分が辛いときに支えになってくれた先輩の伊月に恋愛感情を抱いているような雰囲気も見られ、
伊月に恋している聖良との今後の関係にも注目です。

一つ目は、説得して保守本流に戻るのを待つという内容。これはわかる話でした。
もっとも強く願っていたのはこれのような気がします。
二つ目は新しい候補をもらうで、三つ目は桜会の解散でした。どちらも大失敗なので、絶対に避けたいと思うのも納得です。

恐ろしいと感じたのが四つ目の可能性についてです。
最初は保子を代わりに立てて、俊一を引きずり下ろすと思った訳です。
そうしたらとんでもないことが起こったので驚きました。
と同時に、彼の持っている狂気のようなものが見えたせいか、背筋がひんやりとしました。

さらに保子がいるのは不幸中の幸いとか言っています。
怖すぎではないかと。
敵に回してはいけない人物だなって強く感じます。

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