新着レビュー

ゴルゴ13を敵に回した男が最後にこう言っていました。
敵に回したくなかった、と。
依頼人の中には、ゴルゴ13を狙う側に変わる者もいます。
その度に破滅的な終わり方を迎えているって感じです。
敵に回さなければ、終わることはなかったのになって思いました。

彼に勝つには、銃では無理のような気がします。
ミサイルでも使わない限り不可能ではないかと。
国が彼を倒すことを決めたとか、そういった流れにならないと無理です。

ラオスのけしにヘリを撃ち落とすシーンがあります。
そこが凄過ぎたからか、何度も読んでしまいました。

普通の殺し屋ならヘリを落として終わるはずです。
高い所から落下すれば、その時点で終わるからです。
彼の場合はやり方が全然違っていました。
乗っている者達を全て倒してからです。ヘリを撃ち落としたのは。
その方が確実性があると言わんばかりの状況でした。
やっていることがとんでもなかったからか、言葉が出なかったです。

シー・ドラゴンと恐れているのに、戦いを挑んでしまった。
それが彼らの敗因のような気がします。

罪と罰という言葉が浮かんだのは仮面の標的です。
二人の人間が、仮面を被りながら生活するしかない状況にありました。
一人は過去にやったことを後悔しており、もう一人の方は、最強の追跡者から逃れようと必死になっています。
前者の場合は生きるためなので、同情したくなりました。

自分を消して終わったと言われていました。
あれはゴルゴ13の思いやりのような気がします。

後者の方は話の流れ的に、大きく報道されるんじゃないでしょうか。
人類の敵に近い雰囲気で新聞に書かれるのではないかと。
自業自得だなって感じます。

店主の代わりにメイドが宝石を販売する不思議な宝石店のお話。

基本的にお客さんも店主もいい人ばかりで優しい世界です。
(続巻にはもっと商人然としたキャラクターも登場するようです)

主人公のメイド、エリヤさんの瞳が宝石のように存在感抜群です。
作画水準が高く、やませちか先生の美意識が投影されています。
宝石・キャラクター・背景、美しいものを描くことに対しする熱意を感じます。どこか色気を感じる作画。

「…売り切れ」「今日は妥協は許されない」のページは雑コラに使えそう。
エリヤさんが完璧な休日の演出に必死になっている場面でちょっと面白い。

カラーページだと宝石の色味がわかってもっと良かったかな?
(印刷で正確な色を再現することが困難?)
宝石名を言われても検索して調べないとわからないことも多いです。
(一応DLsite他で鉱物や宝石の解説記事を多数スクラップしているので、聞き覚えのある名前もありました。)

宝石の世界は同じ宝石でも産地による色味・価格差は当たり前で、他に熱処理や加工、石の来歴、市場での流行り廃り……作者さんの勉強に終わりは見えない(笑)。
好きじゃないと書けない本だと思います。きっと家も鉱物の山。
でも好きなものに囲まれた生活は楽しいですよね。
読者として宝石・鉱物愛好家の気分を楽しみましょう。

あと女性の社会進出もサブテーマとして意識した作品です。
メイド・女中が一般的で、19世紀くらいか。世界大戦下の人不足で女性の社会進出が進む少し前くらいの時代設定です。

やませちか先生の今後のご活躍を祈念いたします。

彼の発言が一番印象に残っています。
東郷に銃を渡した後、こんなことを言っていました。
明日の新聞を楽しみにしている、と。
本当に期待に応えているのが凄過ぎでした。

五輪のメダリストが弱音を吐くのもわかります。
130人の命を思えば、何もできないのが普通です。
彼もその状況にあるのですが、いつも通りに仕事をこなしていました。
凄過ぎて言葉が出なかったです。

あの店は、今後は大繁盛する気がします。
ここはゴルゴ13に超遠距離用の武器を渡した店、威力は折り紙付き。
こんな感じで有名になっていくんじゃないかと。

昔、可愛くないって言われたトラウマから病んでるヒロインあづ紗。
大人になり痩せてキレイになることを覚えましたが心の中ではブスが消えない暗い一面があります。
偶然再会したトラウマの主、廣田に結婚幸せ話を聞かされて復讐を決意。
粗探しをしようと結婚相談食事会をしますが嫁の話に嫌気が差してトラウマの原因はお前だと言ってやろうと?
復讐するより事実を伝えて吹っ切ったほうがいいと思います。

子供の頃可愛くないと言われた一言がトラウマなアラサーヒロインあづ紗。
歳を重ねキレイになり男性に誘われるようになるも見た目だけで寄ってくる人に嫌悪感を感じます。
偶然再会したトラウマの主、廣田に誘われて食事に行きます。
彼の幸せな結婚生活話を聞いてキレイになったからとあづ紗にも結婚を勧めてくる無神経な態度に恨みが募り、復讐しようと思います。
当然ですね。傷つける側は無神経で覚えてないものです。

人が怖い極度のコミュ障女子高生ヒロイン萌澪と両親の再婚で兄妹になった無愛想同級生ヒーロー優人。
誰とも関われないコミュ障が異常だと認識していて自己肯定感ゼロの萌はコミュ障を治したいと考えます。
優人は否定も応援もせずただ静かに見守り、普通に接してくれます。
何とか義理の母と優人に慣れてきて家族できるようになりますがそんな優人にも何か秘密があるようで?

ドラマのプロデューサーに憧れる真面目な大学生ヒーロー凛と隣人で女優志望なのに緊張しちゃう病のヒロイン日聖さん。
バイト先のオーディションで酷い演技の日聖さんを見た凛でしたが誰にも注目されなければ素晴らしい演技力を発揮する事を知り、自分のヒロインになってと言います。
同じ作品が好きだとわかり、上がり性を直して一緒に頑張ろうと意気投合した2人。
しかし枕営業のターゲットになってしまった日聖さん(お人好しで気付かない)果たして凛は救えるのか?

家では家事力ゼロ通り越して何も出来ないポンコツぐうたら女子なのに会社では出来るOLヒロイン時森さんとお手伝い居候ヒーロー素川くん。
服を脱がしてあげたり、お風呂から上げてあげたり、膝枕したり、下着洗ったりと異性としての意識に欠ける2人が面白いです。
無防備に甘えてくる時森さんと怒らず優しく包む素川くん、両方とも可愛すぎて萌えます。
相性良すぎるけど発展しないラブコメです。しかし癒されますね。