Saul Goodmanさんのレビュー一覧

ケロスの猛攻に耐えきれず、遂にオレントが負傷してしまった。
立ち上がれないオレントにケロスが止めを刺そうとしたその時、
ポートガに心強い援軍が現れました。

あの強いケロスの動きを謎の能力で封じるポートガの団長。
そしてケロスの部下たちを特殊な毒を使って次々と倒していくレオ。
あまりにもカッコよすぎる登場です。
ここから一気に形勢逆転となるでしょうか。

サキは島の祭り当日、マリコがマスコミに対応している隙を突いて、
アイザワとその娘のことみを島から逃がす計画を立てます。
しかし九鬼が当日のアイザワの不審な動きを察知し、計画が破綻してしまう危機が訪れる。
九鬼は下民に降格したのに未だに厚化粧しているところに笑った。
ここから成りあがって再びマリコの信頼を得ようという貪欲さが凄い。
ラストでサキたちが大ピンチに陥るのだが、一体どうなるのか。

島の警察署長との癒着を追及されたマリコですが、
やはり予め逃げ道を用意していたようです。
署長の娘のあやめを利用して自分を被害者に仕立て上げたマリコ。
自分を守る為なら相変わらず手段は選びません。
まあ、署長もあやめも人間的に卑劣なので、同情の余地はありませんが。

そして後半は、マリコの寵愛を受けているサキに嫉妬した祭りの実行委員、
九鬼が登場。
サキを罠に嵌めて下民に降格させようとします。

今巻はアイザワに続き、もう一人サキの味方が現れます。
佐藤という雑誌記者なのですが、この男は以前サキが元婚約者の男を罠に嵌めるために利用したホームレスの男。
サキのおかげで人生が好転した佐藤は、サキに恩義を感じているようです。
佐藤はマリコに近づき、警察との癒着を問いただすのですが、
マリコは表情一つ変えずに対応します。
こういう事態に備えて、マリコは事前に策を用意していそうです。

ラビとコニーの戦いを止めるためにパパが割って入りました。
固有スキルを失ってしまったパパはもう自分にできることはないと落ち込んでいたのだが、
ラビが格上のコニーと戦う姿を見て勇気を取り戻したようです。
そしてようやくコニーがラビに本心を明かす。
コニーがいつも糸目だったのはそういう理由があったのかと。
ラビはパパとコニーという力強い味方を得ましたが、
家族が仲良さそうな様子を見ているフィロはどこか寂し気です。

今巻はサキの宿敵で明城島の女王、マリコの過去が描かれます。
マリコの独善的な性格は町長の父親譲りのようで、
何でも自分が一番でないと気が済まないようです。
傍から見れば狭い島内で一番になってもなという井の中の蛙的な印象を受けますが。
自分が一番になるためには妹や父親にまで手をかけてしまうマリコが悍ましいです。
後半は警察署長の娘、津田が登場。好きな幸雄の前では猫を被るヤンキー娘で、
裏では下民の根津や甲斐たちをいじめているという陰湿な性格です。
サキが初めて自分の復讐の為ではなく、生徒の為に動きそう。

授業参観で班発表があり、予行練習に励む楓子ちゃんですが、
本番で失敗して落ち込んでしまいます。
しかしみんなと一緒に夕食を作ることになり元気も回復。
二日目のハヤシライスにカレールーを入れる発想は無かったですね。
すごくコクのあるカレーに仕上がったのではないかと思いました。
相変わらずあかりさんの楓子ちゃんを見る目が優しい。
最後のシーンはちょっと大人になった楓子ちゃんとあかりさんが入学式に向かうところで締められました。
幼少期の楓子ちゃんの場面とか辛かったけど、あかりさんや朔太郎の優しさで救われた気がします。

前回、思いが通じ合って晴れて恋人同士になった可南と千秋。
所構わずイチャイチャしているので、他の女子たちの噂の的になってしまいます。
特に可南の有頂天ぶりには笑います。美化委員のミーティング中に机の下から千秋にイタズラしたりとか。
そしてそんな状況を見かねた一条が、千秋を呼び出してある提案をします。

自分たちの居場所を守る為に密やかに付き合うことにした可南と千秋。
しかし時すでに遅しなのか、野々宮という一年生女子が可南に強い執着心を見せ始めました。

オレントたちと合流するため、カイトやエリはベイズのアジトから一旦離れる事にします。
ポートガの窮地を助けてくれたベイズですが、未だに修羅に属している身なので、
カイトたちが警戒するのも無理はありません。

そしてオレントはケロスとの戦いで次第に魔力を消耗してしまい防戦一方になる。
このままでは敗北必至と思われたところ、ラストで援軍到来の気配がします。

今巻も個性的なキャラクターが登場。虎宮家でお手伝いの仕事をしている空木という初老の女性です。
空木は記憶力が人並み外れて優れており、マリコの息子の幸雄の行動を分単位で記憶し、マリコに逐一報告します。
空木に弱みを握られてしまったサキは、空木の強欲な性格を利用して逆に罠に嵌めようとします。
まるでタイトロープの上を歩いているような緊迫感のあるサキの復讐劇ですね。
後半はサキと元婚約者の男の話。自分を貶めた傲慢な元婚約者にサキが怒りに燃えて復讐します。