みつき 怜 أخرى
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13歳で両親を亡くし、親戚の公爵家に引き取られたリーリエは、王太子の婚約者であった。
しかし、精霊の加護も得られず常に落ちこぼれだと蔑まれてきたリーリエ。
ある日、王太子がリーリエとの婚約は災難だと陰で話しているのを聞いてしまい、さらに王妃からも茶会の際に王太子に別の令嬢をエスコートさせると言われてしまう。
いつか認めてもらえると思い頑張ってきたリーリエだが、その期待は失望に変わってしまっていた。
そんな時、近衛騎士として王弟に仕える義兄のヘリオットと久しぶりに王城でばったり出くわしたリーリエ。
幼い頃は仲が良かったはずなのに、ヘリオットは蔑まれるリーリエを助けるでもなく、なぜか冷たい態度ばかりになっていったのだった。
嫌われていると分かってはいたが、無理ならほかに頼むからと言いながらも茶会のエスコートをヘリオットに頼むと、なぜか承諾してくれた……。
いろいろなことが積み重なり心の晴れないリーリエは、ふと死んだ母の魔法書を手に取り、そこに記された『惚れ薬』の作り方に強く興味を惹かれ、それを作ってしまった。
誰かに使いたかったわけではなかったのに、その惚れ薬を飲んだのは――!?
ただ穏やかに暮らしたかったのに「惚れ薬」が予期せず変化をもたらした……!
<作者より>
加護なし、魔力微弱、人生諦めモードだった自己評価が低めの女の子が愛されて自信を取り戻すお話。
『惚れ薬を作ったら、冷たかったお義兄様に溺愛されました(1)』には「望まれない婚約者」~「ヴェールをかぶって」までを収録