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認知症の人の起こす問題行動が、家族の最大の悩み。豊富な実例をもとに、患者の心を理解する方法と、介護とケアの知恵を紹介。
●認知症には、記憶力や判断力の低下など、さまざまな症状がありますが、
なかでも家族を悩ませるのが、さまざまな問題行動です。
深夜でもふらふらと出歩いてしまう「徘徊」、「お金を盗まれた!」「ごはんを食べさせてくれない」などの「妄想」や「虚言」、トイレ以外の場所で排泄をしてしまう「排泄異常」、介護している家族に対する「暴力」などです。
家族は振り回され、「どうしてこんなことをするのか分からない」「何を考えているのか理解できない」と当惑し、
疲れきってしまうケースも多いのです。
●けれど、認知症の人の心を理解し、適切に対応することができれば、よりおだやかな生活を取り戻すことができます。
●認多くの実例を紹介しながら、問題行動の原因、その適切な対応法をわかりやすく解説します。
●監修者の杉山孝博医師は、長年にわたり認知症医療の専門家として活動し、
認知症の人を抱える全国の家族から信頼されています。
杉山 孝博(スギヤマタカヒロ):川崎幸クリニック院長。1947年、愛知県生まれ。1973年、東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院で内科研修後、地域医療に取り組むために川崎幸病院(神奈川県川崎市)に勤務。1981年「呆け老人をかかえる家族の会(現・認知症の人と家族の会)・神奈川県支部」の発足当初から会の活動に参加。現在(社)認知症の人と家族の会副代表理事、神奈川県支部代表。往診・訪問看護を中心とした在宅ケアに取り組んでいる。公益社団法人全国認知症グループホーム協会顧問や、公益財団法人さわやか福祉財団評議員、厚生労働省関係委員としても活躍中。